さらに二高生との会話は続きます。

 

「ところで、8月の東大見学ツアーには行くの?」

 

最近、地方の公立トップ高から東大京大合格が増えているというデータがあります。

 

地方の学生は、たとえ実力があっても視野が狭くて結局地元の大学へ…という流れが過去にはありましたが、その殻を破ったのは間違いなく「見学ツアー」でしょう。現に高校側もそのイベントが生徒に与える影響が大きいと感じているからこそ1年生の早い時期に実施するのでしょうが。

 

 

で、彼の返事は、応募はしているけど、応募者が多すぎて来週抽選になるとのこと。なんでも150人の定員枠に約240人が手を挙げているらしいのです。

 

ふうん、そんなに。それにしても元が各中学校のトップクラス。

 

自分に自信があるんだろうけど、残りの90人(1学年320人-240人)はなぜ応募しないんだろう?東大を受ける受けないに関わらず、行った方が視界が広まるだろうに。

 

それにしても抽選とは酷だな…。

 

成績で決めないの?上から150人とか。

 

まあ高校というのは、100人抜き100人抜かれは茶飯事だから今から層を固定化するのは無意味だけど…。東大に行ける可能性のある超トップが抽選に洩れるのは可哀そうだろう。

 

こう言うと彼は、仮に抽選に洩れても、日帰りで東大見学にだけは行ける。泊りの研修までは無理だけど…と教えてくれました。

 

「ふ~ん…それにしても抽選はなぁ…。言っちゃ悪いけど成績中下位はどうだろう。東大に行けんの?

今回は断念してさ、どうしても行きたかったらまずは校内上位半分に食い込めるように勉強しろ!って言った方が効果あると思うけどな。

今年二高から東大に何人行ったんだっけ?」

 

「現役では9人です。全体では18人」

 

「だよね…。150人が見学に行くというだけでも相当多い気がするけど…(笑)」

 

すると彼は笑いながら、今年の高1はとても優秀なんだということを教えてくれました。

 

なんでも今年の高1生は、毎年春に行うスタディサポート(学力調査)で二高の過去最高得点を記録したのだとか。

 

今の大学1年が二高の歴代最高得点を取り、それを現高3が塗り替え、それをまた現高2が上回り、その得点を新1年生がさらに超えたと言うのです。(ドラゴンボールか!)

 

「その成績を渡しに来た本部の人が言ってました。二高の真ん中の150人くらいまで東大レベルだという話ですよ」

 

「うそ~!その人数がホントに受かったら開成とか灘クラスだけどな(笑)」

 

「よく分かんないけど(笑)、今年はそのくらい優秀らしいですよ」

 

「ヒョエ~……じゃあ240人連れていく必要あるな!

 

でもなあ…今はそうでも結局は部活とか他のものに染まってそうはならないんだろうなぁ。

 

首都圏なんかはそこは割り切ってるのに、こっちは部活は高3夏までだろう?その差はあるよな…」

 

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今優秀なのは結構だけど問題はこのあと。2年半後にどうなっているかだから。

 

自分を律して今やるべきことをしっかりやっていくんだぞ。

 

男子が帰るときにそう言おうと思っていましたが、結局この日、男子は夜9時過ぎまで熱心に勉強に取り組んでいきました。釘を刺す必要はないようです。