熊 | KUDANZササキゲン「散文と音楽」

KUDANZササキゲン「散文と音楽」

ササキゲンのソロプロジェクト KUDANZ(クダンズ)の日記

俺の住んでる家の裏山には昔からツキノワグマの親子が住んでいる
二年に一度くらい
少し里の方まで下りてきては
猟銃で怖がらせられて
怯えて山へ帰るのである
今年は春に保育園の庭の向かいの竹林で
出来たての若竹をかじりにきたところを
保育園の窓から見ていた園児と保育士によって発見され
警察とハンターが出動したとか言う話だ
その数年前にも 二頭の子熊が遊びすぎて
川沿いまで下りてきてしまって
片方は猟銃で撃たれて死んだそうだ

田舎のおんつぁんに聞いてみればいい
「だれ、このあたりさはむがしからいるんだっけ」
って言うと思う

山禿げさせてるのも人間だし
食い物無くなってく熊たち
人間ばっかり食べ物も好きにして
ちょっと人間側よりのたけのこ食べにきただけだのに
殺されちゃったらなぁ 自分だったらかなしいしくやしいな
本当に怖いのはどっちなんだべな


運命ってあるべ
いつ死ぬかなんてわかんないべ

あれ いま 熊の気持ち考えてる俺って
なんなんだべ
曲作ろう タイムリミット迫ってる