所謂、アナフィラキシーショックを初めて体感して、気管から全て腫れ上がって、高熱と、とめどなく溢れてくる痰。
元々慢性上咽頭炎を患っていて、最近はずっと調子が良かったんですが、悪化すると後鼻漏といって、鼻水が全て喉の方に流れるので、それが喉と声帯を炎症させる。
横になっていると声帯に痰が引っかかって咳が止まらなくなるから、常に頭を上げた状態というか、要は座った状態でないと眠れない。
眠気がくると身体があったまる、あったまると咳が止まらなくなる。
2時間寝て30分起きてをずっとここ一週間繰り返していて、体力も底をついてしまい、声は全く出ない。週末の石巻は自分の演奏を柱に多くの出店者の方がマルシェの準備をしているから中止は難しい。
そんな中でも何か人前に出て、出来る事は無いかと布団の中でずっと考え続けていました。
そんな中ふと、数年前に書き終わっていて、この後小冊子にでもしようと考えていた「光の馬」という短編の、童話のような民話のような物語の事をふと思い出して、主催であるミキコ先生に、「良かったら朗読してくれませんか?」と打診した所、快く引き受けて下さって、じゃあ自分はそのミキコ先生の朗読に合わせて、持っている楽器を駆使して即興音楽を作ってみようという所に着地しました。
そのことが決まった翌日にはようやく熱も引いてくれて、足りない機材を中古屋に探しに行こうと思ったら、愛車の後輪がペシャンコにパンクしていた。
我が家の駐車場は斜めで、車もまあまあデカいので、自力でのタイヤ交換は身体の状態も含めて無理だと判断し、速やかにロードサービスに依頼。
翌日(ライブ前日)に車屋に行ってタイヤ修理を依頼したが、もうこのタイヤは無理だという事で、代車に乗り換えそこから夜遅くまで中古屋をめぐり、帰ったらもう21時を回っていた。
そこから家の中で過去最大量の機材を広げて、楽器をこねくり回す時間。
途中で何かを掴んでからは楽しくなってしまって、あっという間に深夜になって、また座りながら寝て、痰を吐き続けて朝を迎えた。
初めてのシアターキネマティカはとても素敵な場所で、有志が助け合って運営していて、みんな心持ちが優しくて、マルシェの人達のポジティブなエネルギーが充満していた。
なんかそれだけで上手くいくような気がした。
塩竈でのイベント以来だったペンギン文庫の絹代さんも出店していて、気持ちを和ませてくれた。謎のママチャリおじさんのあしらい方に信念と経験を感じました。
大好きなつげ義春の関連本を二冊。ゆっくり読めるのが楽しみだ。
ミキコ先生と壇上での簡単な対話の後、すぐに光の馬の世界に二人で分け入っていった。
先生は日頃からこどもたちに読み聞かせをしているからか、なんだか分からないけど、ほんとうに素晴らしい朗読で、初めて人前にこの物語が届けられる瞬間が、ミキコ先生の朗読で良かったと心から思えた。
自分で書いた物語だけど、書いてから長い年月が経っていたから、自分でも客観的に物語に入っていくことが出来て、その物語の中に音をつけていく時間がとても楽しかった。
夜に鳴く鵺の鳴き声を鳥笛で、虫たちが飛び回る音をアイヌの口琴ムックルを鳴らしループさせてみたり、色々試していく時間がなんとも言えない昂揚感をもたらしてくれた。
正解も不正解も無いのだけど、名古屋のえがちゃんの家で見つけた変則チューニングがその物語にとてもマッチしてくれたのも嬉しかった。
作中の歌と、終わった後に一曲、掠れた声でなんとか歌も届けられた。
終わった後、それがどんなものだったのか、初めての体験だからよく分からなかったけど、声をかけてくださったお客さんや、会場の方々の感想がとても嬉しかった。
打ち上げはキネマティカの近くにあるNPO法人しゅろハウスで行われた。
代表の伊勢さんは、家庭に問題があり、苦しんでいる15〜20歳までの子供たちの駆け込み寺みたいな事をしている、ミキコ先生の同級生で、初めて挨拶をした時から、そのお人柄や佇まい、建物に流れる空気と時間、庭の草花の植生、この人は何かものすごく透明なエネルギーに溢れる人だと思った。
実際に色々とお話を伺い、その慈愛に満ちたお人柄にとても感銘を受けました。
このイベントが決まって、何年も引きこもっていた子が外に出てきて、マルシェで自分が作るものを楽しそうに販売していて、将来どうしたいかという方向性まで話してくれたという事を何よりも嬉しそうに語ってくれて、その佇まいに、今回のタイトルそのものを体現したような方だなと思いました。
ミキコ先生との会話の中で、シュタイナー教育の講演などに訪れる方は、実はこどもがいない人たちの方が圧倒的に多いという事も、なにか自分の中にある根源的な衝動と通じるものを感じられた。
関わってくださった皆さんそれぞれが、ホスピタリティに溢れる人たちで、常日頃どうにか生活を成り立たせる為に必死になっている自分でも、創作と表現を通じて、誰かの助けになれる事があるかもしれないし、そのバランス感覚は難しいけれど、共通理念を感じ合える人たちとなら、なにか持ち寄れる事があるなら、都市部だけでなく、様々な場所でこういう試みを繰り返していきたいなと思いました。
みははに関わって下さった皆さん、石巻の皆さん、ご来場頂いた皆さんありがとうございました。
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話は変わって、明日から妻が9日間の手術入院(元気ですのでご安心ください)、僕は上咽頭炎の治療、地獄のBスポット治療が始まります。
身体のガタは早めに対処して、今年の後半も楽しく暮らすためのメンテナンスウィークです。
終わったらすぐに東北ツアーが始まります。
声はだいぶ良くなってきていますが、ツアー前に完璧なつるんつるんの喉に仕上げていきますので、各地何卒よろしくお願いします。
7/11(土)岩手盛岡@ヨシダライフニカイ
7/12(日)青森弘前@Robbin's Nest
7/19(日)山形@RAF-REC
8/1(土)東京三軒茶屋@GrapeFruitMoon
8/2(日)仙台大町@ファシュタ






