- Amazon.co.【坂の途中の家】
角田光代(著)
■内容紹介
2007年『八日目の蝉』、2012年『紙の月』、
そして2016年――著者の新たな代表作が誕生する!
最愛の娘を殺した母親は、私かもしれない――。
虐待事件の補充裁判員になった里沙子は、子どもを殺した母親をめぐる証言にふれるうち、いつしか彼女の境遇に自らを重ねていくのだった。
社会を震撼させた乳幼児虐待事件と〈家族〉であることの光と闇に迫る心理サスペンス。
感情移入度100パーセントの社会派エンターテインメント!
私は、果たして、文香を愛しているんだろうか。もちろん愛していると思っている。いなくなったらと考えただけで胸がふさがる思いがする。(略)それでも、文香を自分より大切なものと思えるだろうか。かわいい、かけがえのない子どもと思えるだろうか。(本文より)
内容(「BOOK」データベースより)
刑事裁判の補充裁判員になった里沙子は、子どもを殺した母親をめぐる証言にふれるうち、いつしか彼女の境遇にみずからを重ねていくのだった―。社会を震撼させた乳幼児の虐待死事件と“家族”であることの心と闇に迫る心理サスペンス。
重い話
子を湯船につけて殺害した母親の裁判
裁判員裁判の補充(補欠)に選ばれ判決の行方に参加する主人公
主人公も同じ娘を持つ同じ立場の母親
同じ立場でなくともかなり衝撃的な内容なのに
殺害者の気持ちが分かりすぎるとどのように考えるんだろう?
と興味があった。
もちろん裁判員裁判の流れにも興味があり読んでみたが事務的な内容よりも
やはり殺害部分に関して入り込んでしまった。
子育ては想像を超える労働であり
親子・夫婦・義理親嫁・母息子と関係によって同じ言葉・投げかけが
異なったとらえ方になり人によっては苦痛を被り傷つく事があると
再確認した。
経験できない経験値が少し感じられたので読んでよかったんだと思う
判決を終えあまりにも疲れたから飲みに行こう!と〆くくられていたので私も今夜は飲もうと思う(笑)
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