「反応が遅いから素早く動けない」という言い訳は多いです。
20年ほどテニスを教えていますが、反応が遅くて素早く動けないという人に会ったことがないです。
彼らの反応している早さは、素早く動くことができる人と変わりません。
なぜそう思うのか?
素早く動いたのだが、その動きが下手だったということを私は「見抜くことができる=具体的に説明できる」からです。
「筋力がないから強打できない」「スタミナがないから上手くなれない」などという言い訳もそれと同じ。
日常生活に何の支障もないなら、反応が遅いということはないです。日常での動きはとても難しいです。普段のことなので気づかないだけです。怪我したらわかるでしょ?
(テニスコートに車を運転して来ているのに、「反応が遅いので素早く動けない」などとバカなことを言う人がいます。車の運転って、とても高い運動能力が必要ですよ。反応が遅かったらすぐに事故です。テニスコートまで行けません。)
素早く動けないのは、反応が遅いのではなく動きが悪いからである。
そう言うと、「どう動けばいいのかはわかっているのに、反応が遅いからできない」と言い訳してきます。
これは、どう動けばいいのかわかっているのに、その直前に下手な動きをやっているというものです。その下手な動きをやっているのに気づいていないだけ。
例えば、普段から猫背の人です。猫背から良い動きに入るのには、時間がかかります。
「猫背→姿勢を正す→動き出す」という流れを辿ります。
咄嗟のときに、こんな時間はないです。この「動きにくさ」を「反応が遅い」と勘違いしている。
冷静に自分の動きを分析してください。
動く前のその姿勢は正しいのか?
問題は、悪い動きの直前の動きにあるというのを参考に