以下、過去記事「フォアハンドストローク2」についた質問コメントです。
2. フォアハンドの構え(右ひじの動き)
質問させていただきますmm
フォア側の構え
右肘はほぼ両肩の延長線上(まだ作業に入っていないので、身体の前でなくても良い)
↓
フォアの構え
左手を離し、ラケットを立てたとき右肘は身体の後ろではいけない。右肘は身体の前に移動しながら(してしまう)ラケットを立てる
これで理解はあっていますでしょうか?
記事中に(右ひじの位置はほとんど変わらない)とあるので以前から理解できていませんでした><
現在フォア側の構えで右肘は身体の前にあります。右ひじを肩にぶら下げるイメージで腕や肩の緊張はほとんど感じませんが、記事にある構えの方が楽なのも分かります。フォアの構え~腕の振出で円滑さが欠けているように感じています。上記で正しければその方が(なぜか)円滑に振り出せるようなので変更しようと考えています。
球が飛ばなくなったフォアハンドは姿勢・踵と右尻・短時間で地面を押す・地面を押す力の調節等で復調しましたが、少し物足りない感じがしています。
ご指導をお願いいたします。
小梅 2014-01-31 20:49:25
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「身体の前」とは、どれぐらいの位置かな?
その位置によって違ってきます。
腕が使いやすいのは、身体の前側です。その「前」とは両肩の延長線までです。
フォアの構えになったとき、肘を身体の前側(コートに対して右側)に移動させてラケットを立てることについて書きます。
この場合、「フォア側の構え」から「フォアの構え」になった段階で、肩から右肘まではフォワードスイングしていることになります。
フォア側の構えのときに右肘は最も打点から離れ、フォアの構えで右肘は打点に少し近づくということ。
相手のボールが速いときは有効です。ファーストサーブのリターンなどで合わせやすくなるでしょう。(当てやすくなった分、相手のボールが遅いときは「叩き難い=物足りなさ」を感じるかもしれません。)
ただ、やり過ぎないようにしてください。
右肘をコートに対して右斜め後ろに大きく出しても「右腕が重たく感じない人」は、フォアの構えが完了したときに、右足の爪先体重になると思います。フォア側の構えの段階では踵体重でも、フォアの構えになると爪先体重になる。
どこまでが限界(やり過ぎ)かは、この体重の位置を基準にしてください。右踵に体重が残る範囲内で、右肘を身体の前に出すのは良いです。
右肘が身体の前側に移動できるのは、ほんの少しでしょう。(これは左腕の位置に関係します)
フォアの構えの段階で、右肘がコートに対して右側に行き過ぎると、バックスイングが短いため、打点までの距離が短くなります。
スイングが短い場合、難点があります。
・ハードコートでプレーするときは使いやすいのですが、イレギュラーバウンドが多いクレー、砂入り人工芝は、やりにくい
・相手のボールがフラット、スライス系だとやりやすいが、グリグリのトップスピンだとやりにくい
・振り遅れが許されない
遅れると、さらにスイングは短くなることになる。
・パワーが出ないので、フォワードスイング直前に、もう一度バックスイングしてしまうことがある
二度引き、三度引きに注意です。
バックスイングをした反射で、フォワードスイングします。前に振りたいのに、後ろに向かってジタバタしてしまうやつです。
このミスをする人が多いので説明します。
「腕の回旋する伸張反射」+「肩を支点として、コートに対して後ろから前に伸張反射」を同時にやるのはダメ。
これをやってる人は、このことにまったく気づきません。反射(無意識)でやっているので、厄介です。
「振り遅れが多いから、引きを小さくしています」と言って、バックスイングを短くしているのに、毎回振り遅れる人がいます。
「バックスイングが短くなった=振り遅れない」という考えでやっているのに、どうして振り遅れるのかを冷静に分析するように。
手首の位置が身体に対して右斜め前側にいったとき、手首を甲側にターンし、できるだけラケットフェイスを後方に向けると良いです。
ラケットフェイスは右から後ろ側までになると思います。(これはグリップによる。薄いグリップだと右向きに、厚いグリップだと後ろ向きになる。)
「強い筋力を使ってないのに、ラケットヘッドは後ろに流れない」というところが利点です。これで二度引きにできる。
もちろん、一度引きが良い。
腕は重いです。その重心となる右肘辺りは早い段階で、コートに対してできるだけ後方(両肩の延長線よりも前まで)にセットされているほうが良いです。
そして、その右肘の位置からのスイングが便利。
多少のズレや振り遅れの場合でも、スイングを修正できるように保険をかけます。
様々な状況を考慮して、考えることが大切です。私は、より厳しい状況から「構え」を考えています。
「より下手な人目線で」というのがミソです。