小沢一郎とマスコミ報道 | 皆様ご機嫌いかがでしょうか 

皆様ご機嫌いかがでしょうか 

【久保田光彦オフィシャルブログ】 

民主党の代表選は、管直人首相の再選、しかも大勝で決着した。小沢一郎元幹事長は一敗地にまみれ、これで政界の勢力図に多少の変化が起こるかもしれない。内閣支持率も上がり、その勢いで脱小沢路線の組閣人事が行われたようだ。いわゆる”小沢外し”は、素人の私が見ていてもかなり露骨でありました。

小沢氏の世間での嫌われ方はなかなかのもので、世論調査では小沢支持は20%にも満たないとのこと。でも本当にそうなのかなぁ? 私の周りはそれほどでもないんだけれど…。党員・サポーター票は菅氏が圧倒したようだが、実は東京新聞によれば得票数は6対4で、総取り方式の結果が数字では大差に繋がった。国会議員数ではほぼ互角。つまりはかなりいい勝負だったわけですネ。

小沢に対する否定の最大の要素は、政治と金の問題、陸山会の政治資金規正法に関する疑惑問題と、もう一つが彼の政治手法。金と数で裏から政権を牛耳ろうというやり方である。つまり、巨悪然としてイメージが反映しているんでしょう。そしてこのイメージは、多分にステレオタイプなんだけど、マスコミの影響がかなりあると想像できる。

西松事件のときにも感じたが、偏り過ぎる検察の姿勢と、検察がリークする内容を無批判に垂れ流すメディア。どうしても恣意的という言葉が頭の片隅をよぎるんです。もちろん法律違反を全面的に擁護するつもりなないけれど、法律を隠れ蓑にしての権力争いが行われているという言い方もできるかもしれない。つまり、小沢に権力を握られたくない勢力の、追い落としに検察が一枚噛んでいるという構図。イヤイヤいけません、どうも小説みたいになってきた。

私は、政治家は『清濁併せ呑む』度量の大きさが必要であると常々考えている。クリーンで何もできないヤツよりは、日本のために大きなことをやってくれるのであれば、多少のダーティーは許すつもりである。政治資金規正法がどれほどのものかは知らないが、そんなに目くじらを立てることなんだろうか?昔、立川談志師匠が、田中角栄のロッキード事件の際に、「5億ぐらいの金、日本のために何かしてくれるのなら、安いもんだ!」となにかの番組しゃべっていたのを思い出した。

もうお分かりでしょう。私は以前から小沢一郎に一度首相をやらせてみたいと考えていた。世の中が大きく変わろうとしている時期、難局を乗り切るには、”乱世の英雄”然とした人物じゃなきゃダメなのだ。小沢があてはまるかどうかはわからないが、少なくとも菅や鳩山、麻生や福田じゃないでしょう。どうせここまできたのだから、試してみるのも面白いと思いますがネェ。

それに小沢が首相になれば、政界再編が一気に進むというメリットもあるし。なんか、政治評論家みたいになってきたが、『水清くして魚棲まず』という諺もある。国民が今一番に求めていることは、景気回復、デフレ・円高解消、年金・医療問題であって、名より実をとるというしたたかさが、大切なのではないだろうか…。「首相がコロコロ変わるのはよくないから。」なんて理由が成立すること自体、それこそそんなこと言ってる場合じゃないだろう!という話なんですヨ。

追伸。もし小沢が起訴逃れのために代表選に立候補したとしたら、これはとんでもないことである。そんな私利のためなら、即刻政治家を辞めるべきです。