冬のお仕事~やっぱり人手不足な農業界 | 北海道の南西部”果実とやすらぎの里””仁木町 (株)久保農園

北海道の南西部”果実とやすらぎの里””仁木町 (株)久保農園

アスパラ、さくらんぼ、ミニトマト、ブルーベリー、ぶどう、、、安心&安全+「美味しい~」農作物をたくさん作ってます。
畑の様子、農作業日記、通信販売情報、脂っこい農業情勢、、、いろいろ書いてみます。

12月も後半となり

いよいよ今年も終わりだなぁ・・・っと

一年を振り返る時期になってきました

 

今年度の久保農園はなかなか良い作で

採れた品物も良質なものが多く

お陰様で売り上げも伸びました

 

畑のことだけではなく

色々な角度から経営そのもののお勉強を進め

会社としての基盤固めも強くなってきた実感があります

 

社長である私の一番大切な仕事は

将来に向けたビジョンを実現させるために

計画を立てて実行を進めることなので

この時期は頭の中が結構忙しくて

脳みそが散らかり気味になっています。。。

 

 

さて、この時期の畑のほうは見渡す限り一面真っ白で

春から秋まで緑があんなに華やかだった景色も

鉛色の空の下で「し~~~ん」と静まり返っています

 

この時期だからこそ手掛けるお仕事

果樹の剪定

を、ボチボチ始めています

 
 
 
剪定ってなんぞや?
う~~~ん、簡単に言うと
「樹の床屋さん」ってとこでしょうか?
 
↑高い位置の枝を切ることが多いので肩こりが必須です(涙)
 
 
果樹の木は冬の間葉っぱが落葉し冬眠?休眠しているので
その時期に伸びすぎた余分な枝をカットし
樹全体の日当たりを良くしたり
人間が作業しやすいように樹形を整えたりします
 
2月くらいになると積雪が150センチオーバー―になることもあって
気温はマイナス15℃アンダーの時もあります
極寒ですね
 
そんな過酷な条件下での作業は
やっぱりなかなか手掛ける人手間がありません
 
↑親父殿とセンパイ。珍しく青空の冬に一服のコーヒーが美味いんだな~。
 
 
私は仲間数名とタッグを組んで
自分の畑だけではなく
町内外の25件くらいの果樹農家の方から
この作業の請負をやっています
 
まだ体が元気なうちは
各農家の方も自分でこの作業を手掛けたりしていましたが
体調を崩したり歳をとったりして
冬の畑を歩くことが出来なくなって、、、
それでも、夏~秋にはなんとか収穫したいし
畑の維持を怠るわけにもいかない、、、
そんなこんなで請負のお仕事の声を掛けてもらってます
 
それがですね、それなりの技術職でもあるので
このお仕事を手掛けてくれる若手がなかなかいないのですよ
我が町の農家の若手はUターン組も多く
結構若い人が多いのですが
「果樹は儲からない」という現実もあって
施設園芸野菜農家がかなり多いから、果樹栽培の経験が無い!
 
加えて、農家の若手には何故か
除雪のアルバイトのほうが人気があるようです
(給料は変わらないと思うんだけどな~~)
高齢化もどんどん進んでいるので
お仕事の依頼は増えています
 
なんとかして春までに
自分のお仕事をクリアーにしつつ
請け負ったお仕事をちゃんと完了させたいところです
 
そして考えることは
せっかく果樹栽培に適した気候を
お天道様がこの地域に与えてくれたのに
人手不足や「果樹は儲からない」という理由で
リンゴやさくらんぼ、プルーンといった果樹栽培が
衰退していってしまうのはもったいないなぁ・・・
 
もっと、何か策はあるはず!
っと思ってみるものの
なかなかそう簡単なものではなさそうです
でも、考え続けてみます