老いて候「毎日おなじ事の繰り返し、身体は弱ってく」若くは無い女性の自嘲気味な声が聞こえ、わたしはテレビ画面に目をやる。古びた市場の魚屋。店頭のトロ箱に保冷用の氷をぶちまける女性の姿。逞しい二の腕が早朝の薄闇の中に、汗で白く光って見える。「変わらない日々の暮らしこそが、幸せの証しなんだがね」「なんて言ったの?」「いや、なんでもない、、、あっ、もうこんな時間か、行ってきます」 わたしは妻に見送られ、仕事場へと向かう。*間もなく古希、久保はつじ。こういうセリフを吐くようになっては、いよいよ駄目か知んない、、、^_^!