アッヂーとサッビィー | じつはぼくのくぼはつじ

じつはぼくのくぼはつじ

老いを認める日々のブログ

    夏は「アッヂーアッヂー」冬は「サッビィーサッビィー」、わたしは我慢の無い男なので始終そんな言葉を口にしている。

「アツいアツい五月蝿い人ね、少しは我慢しなさい」
    そうたしなめる妻は非常(非情のほうが良いかもね)に我慢強く、暑いだの寒いだの泣き言じみた事は一切言わない。外科手術を受け入院した事があるのだが「あなたのように我慢強い患者さんは初めてです!」と看護師を讃嘆せしめた逸話もある。妻は術後看護師に「動いてはいけませんよ」と言われ仰向けの姿勢のまま微動だもせず十数時間経った後「この姿勢が苦しくなったので、少し向きを変えても構いませんか」と尋ねると「えっ?あっ、まさかずっとそのまま、、、」「はい。動いてはいけないと言われましたでしょ?」

    いくら動くなと言われたって苦しくなるまで言いつけを守るのは、わたしに言わせれば阿保である。阿保であるけどその素直さと真面目さは悪くはない。ワルくはないけど故に、わたしのようないい加減でチャランポランで我慢の無い男に引っ掛かるのである。