深更の酒 | じつはぼくのくぼはつじ

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老いを認める日々のブログ

    死は、前よりしも来らず、かねて後に迫れりという言葉をぼんやり思い浮かべた日から一週間が過ぎた。毎日会うような付合いでは無かったものの、異郷の地に在って頼りとする存在を失ったことで、わたしの心には小さからぬ穴が空いた。この穴が、時間の経過と共にいつの間にか塞る種類のものであることは承知しているものの、古木がウロを抱えたまま朽ち果てる図なども脳裡に浮かべて一人飲む。