地震雲 | じつはぼくのくぼはつじ

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老いを認める日々のブログ

    去年の今頃、「地震雲」という言葉をしばしば耳にした。それがどんなものか明確に答えられる人はいないのだが、あちらこちらから「地震雲が出ていた」だの「地震雲を見た」だのの声が聞こえてきた。そんな声のひとつを聞いて空を見上げると、確かに、今まで見たこともないような雲を見ることも出来たのだが、よくよく考えてみれば、震災にあう前に雲の形を注視したことはなく、「地震雲」だと言われたその雲が、日頃は現れぬ特別な雲なのかどうかはわからなかった。それでも前震本震で打ちのめされ、類を見ない余震の多さに悩まされ不安に心捉えられた身とあっては、理性や科学的判断力は隅に追いやられ、本当に現れるのかどうかもわからない「地震雲」を、空を見上げては探してもいた。


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    写真は復興支援の為に大空を舞ってくださった、航空自衛隊ブルーインパルスが残した足跡。