皆さん、こんには。

第95回呉地区メーデーの開催、おめでとうございます。

 

日本共産党呉市議の久保あずまです。日本共産党呉市議団を代表し、ひと言、述べさせていただきます。

 

 

政治とカネの問題をめぐり、自民党は政治資金規正法の見直しにおいて、連座制にするといった小手先の議論しておりますが、連座制では政治とカネの問題は解決できません。

政治とカネの問題を解決するには、企業団体献金は完全禁止しかありません。

こんな状況になっても、正しい方向性さえ見いだせない自民党政治に、私たちの命や暮らしを任すわけにはいきません。

 

 平和をめぐっても、「自民党政治の全体が末期的状況」に陥っています。

 

 この間、自公政権は、集団的自衛権行使容認、専守防衛の放棄、敵基地攻撃能力保有など、戦後の歴代政権が憲法にもとづく「平和国家の理念」としてきたものを、つぎつぎに投げ捨ててきましたが、ついにそれは、次期戦闘機など殺傷兵器の輸出解禁にまでおよびました。 

 

そうした愚かな行為は日鉄跡地問題として、私たち呉市民に突きつけられています。

 

静まり返った呉の街を、自衛隊員が飲食などで落とすわずかなお金や、基地内での装備品製造などで経済活性化させると、淡い期待を市民に持たせています。

 

しかし、要は軍需産業での経済の活性化をめざす、まさしく、武器を作る死の商人と化する呉市にしようとしています。

そして有事が起これば、武器をつくる兵たん基地である呉の街が標的にされるのは確かな事です。

経済再生どころか、多くの呉市民の命が奪われる危険性につながるという事です。

 

それにしても議会でも取り上げましたが、日鉄跡地問題のマスコミの取り上げ方は、防衛省・自衛隊・呉市にべったりで、戦前・戦中の翼賛体制の様に感じます。

 

日鉄跡地に自衛隊基地が来れば、経済が潤い、呉市はバラ色の暮らしにつながり皆、幸せに・・・めでたし、めでたし・・・なわけないじゃないですか。

 

 

皆さん、今の呉市の姿をみて1950年6月に公布された旧軍港市転換法は泣いています。

あの悲惨な戦争を二度と繰り返さないと先人たちが作り上げた軍転法。私たちはその理念を守り、若い世代や子どもたちに平和を伝えていく責務があります。

 

そして、何よりも平和港湾産業都市を標榜してきた呉の歴史を踏みにじる、防衛省による日鉄跡地への防衛拠点基地建設の動きを、皆さんと共に反対する事を強く訴えて、第95回呉地区メーデーご挨拶と連帯の決意とさせていただきます。

 

ありがとうございました。