平成28年 12月 第20回定例会 7 | 尼崎市会議員 久保高章 おおさか維新の会

尼崎市会議員 久保高章 おおさか維新の会

尼崎市政の改革を行ってまいります。

《答弁》

 議員ご指摘のとおり、外郭団体のうち株式会社は本市として取り組むべき課題があるのは事実であります。

 このため、平成26年度より経済環境局に、エーリックなど所管する4つの株式会社を含む、7つの外郭団体の経営改善を担当する組織を設備し、取組に着手しております。

 一方、ご質問のエーリックへの貸付金については、先程申し上げましたように、本市が

主体的に同社の設立に関わった経緯等から短期貸付を行ってきたものであります。

 このため、直ちに貸付を見直すことは、設立にご協力いただいた122名の株主の皆様や、インキュベーションセンターに入居いただいている多くの事業者への影響は大きいものがあり、当面、貸付けは必要と考えております。

 議員お尋ねのエーリックの経営につきましては、資金収支面では、平成19年度に施設建設のための長期借入金を全て返済し、平成20年度以降は損益収支の黒字が続いておりますが、一方で、施設の老朽化に伴う改修費用の増加による資金需要が見込まれます。

 本市といたしましては、これらエーリックの資金収支の動向を踏まえ、貸付金の減額に向けて取り組む必要があると考えております。

 こうした中、毎年度の貸付額の協議に加え、平成26年度からは、長期的な施設改修計画の策定や資金収支見通しの作成についての協議を進めてきたところであり、現在、これを含めて、今後のあり方について検討を要請し、課題の共有に努めているところでございます。

 

 

1-⑭又、市全体の財政運営上はどのようにお考えでしょうか。

 

《答弁》

 オーバーナイトは課題であるとは認識しておりますが、本市が主体的に設立したという経緯も踏まえる中で、財政運営上におきましても、株式会社エーリックの経営改善の状況や、市の財政負担への影響を総合的に勘案し、当面の間、必要最小限度の金額の範囲で、貸付支援を行わざるを得ないものと考えております。

 そのような中、近年、徐々に貸付金額を減額していることから、今後も、株式会社エーリックに対しては、引き続き経営改善を求め、更なる貸付金額の減額に努めていきたいと考えております。

 

 

 

 

1-この株式会社エーリック社は、設立当初から様々な目的や事情は一定理解出来ますが、しかし、平成5年の創業以来15年間連続赤字の上、単コロという自治法上抵触する手法を長年取り続けてこられ、現在はオーバーナイトという望ましくない会計操作を行ってこられたことにより経営努力がほとんどなされてこなかったように思います。このような一般的にあり得ない借り入れ方で定期的な元金の返済も契約されず、利息のみ支払い、ある時払いの催促なしが経営努力を阻害していたように思いますがいかがでしょうか。

 

《答弁》

 エーリックは、これまでから3年のスパンで「中期計画」を策定し、入居率の向上や経営の効率化に取り組んでおります。

 特に平成17年度に大口テナント退去で入居率が大幅に下降した時期には、3年間の「経営改善計画」を策定し、人件費抑制や採算性の低い業務の廃止、維持管理経費のカットをはじめとする固定費抑制に取り組んでまいりました。

 併せて、役員及び社員が一丸となって、入居率向上に向けた営業活動に継続して取り組んだ結果、平成17年度末に44.3%であった入居率は、27年度末には96.7%まで向上しております。

 以上から、現行の短期貸付が同社の経営努力を阻害しているとのご指摘は、必ずしも当たらないと考えております。

 エーリックの今後の方向性につきましては、先ほどもご答弁いたしましたとおり、平成26年度から長期的な収支見通しの作成などについて協議を行い、現在、同社に対して今後のあり方について検討を要請し、課題の共有に努めているところでございます。

 先ほど来、ご質問いただいております貸付金につきましても、この中で検討してまいります。

 

先ほどご答弁頂いた今後に向けた経営方針を目に見える形にして頂きたいと思います。又、来年の予算議会にてオーバーナイトをされているのか確認させて頂きます。

 

最後に、市民の皆様に説明責任が適切にはたせるよう、法令等のルールに従った財政運営を宜しくお願いたします。

 

以上で、私の全ての質問を終了致します。ご清聴ありがとうございました。