【部員不足に悩む高校野球チームとの合同練習会】 | 関西大学体育会野球部ブログ

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各地で雪が降り積もり、大阪でも今季最低気温を記録する大寒波に見舞われる中、グラウンドでは新しい取り組みが行われました。厳しい寒さとは対照的に、高校生と大学生がともに過ごした時間は温かく、心に残るものとなりました。


現在、日本では野球人口減少に伴い、部員不足により野球部の存続が困難な高校が増加傾向にあります。部員不足や練習環境に恵まれない高校生のために、関大野球部にできることはないかと考えてきました。


これまでは、高校生のアウトオブシーズン中(12月1日~3月第1金曜日まで)は原則合同練習が認められていませんでしたが、上記の経緯をきっかけに、昨年12月に日本高等学校野球連盟により高校野球の規定が一部改正されました。


これを機に、部員不足に悩む高校生とKAISERS BASEBALL FIELDで共に練習を行い、互いの技術力向上を目指して合同練習会を実施することになりました。


本日はその第1回目です。


練習前に高校生に、今日は何を学びたいかと聞いた時、みんなが口を揃え、「普段は人数が少なくできないことが多い。同じ練習メニューばかりをしているため、大学生の野球を知り、たくさんのことを吸収したい」と言っていました。


練習メニューは基本的に関西大学が普段行っているものを行いました!



集合の様子


2人1組でアップを行う森内(総情3・福井工大福井)


キャッチボール時、握り替えを教える鹿熊(総情3・龍谷大平安)


シートノック時、アドバイスをする小谷(社3・大阪桐蔭)


学生コーチとメニューを考える様子


フリーバッティング時、アドバイスをする小村(文3・大社)


ノックを受ける下井田(経3・報徳学園)


ノックの様子


練習後の高校生に感想を聞きました。

「大学生の練習は堅い雰囲気で行っていると思っていた。しかし、誰かがエラーをすると厳しくも愛のあるかけ声を全員でしており、1つのプレーに貪欲になって練習している姿が心に残った。普段、部員不足によりできない練習ができ、濃い時間を過ごすことができた」と、練習前に少し見られた曇った表情から一変した眼差しに変わっていたように感じます。


指導者の方に伺うと、今春から結成された連合チームを構成する6校(大阪府立東住吉総合高校、大阪府立大正白稜高校、大阪府立泉尾工業高校、大阪府立柴島高校、大阪府立東淀工業高校、大阪府立淀川清流高校)は、それぞれの関係性がまだ浅く、これから信頼関係を作っていかなければいけないとおっしゃっていました。


高校が違うことで共に練習をする機会も少ないため、意気投合することが難しい時もあるかもしれません。しかし、高校生一人ひとりから感じた野球が好きだという気持ち、公式戦で勝ちたいという思いは、今後のチームの一体感に必ずつながると思います。


高校生には、今回大学生とともに学んだことを忘れず、日々の活動に励んでほしいと思いました!


最後に関大野球部の部員からこの取り組みに対しての感想と高校生へのメッセージをもらいました!


北野(人健3・大阪学芸)

普段当たり前のようにしている練習(声かけ、練習メニュー、練習で意識すること)は、高校生とっては新鮮なことだったのだと気づくことができました。大学生と高校生の交流の場が増えれば、お互いに学ぶべきことが多く良いものになると思いました。


岩月(社3・天理)

高校生の皆さん、本日は来ていただきありがとうございました。多くのことを学ぶことができたと思います。少人数でも野球ができることに感謝し、チームに戻っても、ぜひ本日の経験を活かして頑張ってください。応援しています。


小谷

高校生は大学生のプレーを見たり聞いたりしたことを今後の野球人生に活かしてほしいです。大学生も高校生が一生懸命プレーする姿を見て高校生の頃を思い出し、刺激になったと思います。また新鮮な気持ちで明日から練習に励んでいきましょう。これから活躍できるようにお互いに頑張りましょう。


この取り組みが広がりより多くの場所で開催することができれば、部員不足に悩む高校野球チームを盛り上げることができると思います。高校野球、大学野球双方の魅力発信にもつながり、今後の野球界に微力ながら貢献することができれば嬉しく思います。


最後の集合の様子


マネージャー 池戸 伽名