4年生ブログNo.30 越川海翔 | 関西大学体育会野球部ブログ

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花4年生ブログ NO.30

越川海翔花

 



 

本日は越川海翔(人健4・串本古座)のブログをお届けします!

 


ご紹介に預かりました越川です。4年生ブログを書く時期がもう来るとは時の流れは本当に早いものです。そして、引退が近づいているということで泣きそうです。リーグ戦にジャージで行った3年生春のリーグ戦。3分遅刻した結果リーグ戦優勝したにも関わらず坊主だけは回避させてくれなかった3年生秋のリーグ戦。その他にも沢山やらかしてしまったことはあり、良くも悪くも濃すぎたこの大学生活が終わると思うと寂しい気持ちでいっぱいです。

 

小学1年生の時、お母さんにポケモンカードを買ってもらうことを交換条件として始めた野球。まさか大学まで野球を続けることができ、そしてまたもう1つ上のステージで野球をすることになるとは本当に人生何があるか分からないものです。同級生から誘われて入部した「平岡ジャガーズ」は、何度も優勝するほど強豪チームでした。入部した当初からポジションが捕手であった私はまだ野球の楽しさを理解しておらず、捕手の楽しさもイマイチ分からない状態で、あまり野球に対しては真剣に向き合ってなかったと思います。

なんとなく中学校では硬式を始めようと思い、1つ上の先輩、三杉さん(2024年卒業)と同じチームである「堺イーグルス」に入部しました。練習も凄くきつく、自分が大嫌いなランメニューが沢山あったこと、昼ご飯として5合の白飯を食べていたことなど身体的にも精神的にも鍛えられました。野球が嫌いになり辞めたいと思い、生まれて初めて白飯が嫌いになりました。そんな過酷な環境の中でも、野球が上手くなりたい、勝ちたいという思いが段々と強くなり、あまり熱が入ってなかった野球に対してこの中学時代を経て真剣に向き合うようになりました。

そして、自分の性格上、強豪校で野球をするのはしんどいだろうという助言を頂き、良い大学に行くため実家から3時間程の本州最南端に位置する串本古座高校に進学しました。今考えてもとんでもない決断をしたと思います。どこやねんって話ですよね。高校には寮がないため一人暮らしを始め、勉強、野球、家事をこなす結構ハードな生活をしていたと思います。学校が下宿先から近いため昼休みは昼寝やご飯を食べるため家に帰っていたこと、潮風ですぐ自転車は錆びること、隙間があると家の中に羽アリが数え切れないくらい侵入してきたこと、刺身が今まで食べたことないくらい美味しかったことなど串本ならではの生活がすごく新鮮でした。そして、野球部はというと、もしかしたら和歌山で一、二を争う弱小校だったかも知れません。自主性を重んじる高校の監督さんのおかげで自主練習をひたすらしていくうちに野球がどんどん面白くなり、大好きになり、大学でも野球を続けたいと思うようになりました。

 

関大野球部に入部する前にリーグ戦を見に行った際、衝撃を受けました。肩には自信がありましたが、3つ上の久保田拓真さん(2022年卒業・現パナソニック所属)の爆肩を見た時、「マジでやべぇやん」と思ったのを覚えています。更にひとつ上に全国的にも知られている有馬さん(2024年卒業・現ENEOS所属)が所属していることを知り、やっていけるのか、スタメンもしくはベンチ入りすることさえも出来るのかと初めてそういった危機感を覚えました。今まで当たり前に試合に出ていたこともあり、大所帯のチームの仕組みや厳しさがあまり理解出来ていなかったと思います。そして、関大野球部に入部すると、同期のキャッチャーは7人いて、その中には浦和学院、星稜といった誰もが知る強豪の名があり、この中からスタメンを勝ち取ることができたら凄いんじゃねと逆に奮い立たすことができました。しかし、現実はそう甘くはなく、1年生の間はヒットが1本も出ず、1番下のCチームにいました。そんな中でも1年生からベンチ入りしている同期を見て、羨ましさと追い付きたい一心で諦めず腐らず練習し続けました。かずと「なんで打てないんだろうな」と電車の中で話し合い、バリー・ボンズのバッティング動画を見ていたことを今でも思い出します。あの時は結果が出なさ過ぎて、自分はこんなもんかと落ち込む日が何度もありむしゃくしゃし、淡路のマクドへかずと行くこともありました。

そして、2年生に上がる際、いきなりAチームに入れてもらい安芸キャンプのメンバーにも選ばれました。なぜAチームに上がれたのかという疑問もありましたが、嬉しすぎて家族ラインで報告し喜びを共有しました。それから、試合にも徐々に出させてもらう中で、改めてAチームのレベルの高さを感じました。なんといっても有馬さんですよ。本当に同じ捕手としてめちゃくちゃ尊敬しますし、いつか絶対超えたい壁みたいなそんな存在でした。有馬さんの捕手としてのスキルを盗みたい一心で、有馬さんが出ている試合を見てはメモを取った時もありました。何とか追いつきたい、追い越したいと思う一心でしたが、捕手としてだけではなくバッティングでもしっかり結果を残し、自分に足りないものを全て持っている様な気がして半分諦めみたいな感じにもなっていました。有馬さんが怪我で秋季リーグ戦を途中離脱した際に、リーグ戦の立命戦と代表決定戦の天理戦にスタメンとして出場しました。応援団からの黄色い声援、関大スタンドの凄まじい応援に高揚感と力が湧いてくる感覚がありました。チームを背負うというか今までに感じたことがないほど重圧があり、ポジティブなことを考えようとしましたが、それでもマイナスな言葉が頭から離れず「越川が捕手やったから負けた」、「あいつの配球が悪いせいで打たれた」とか思われたらどうしよう、そんなことばっかり考えていました。リーグ戦に出るということが嬉しい反面、チームを背負うということがどれだけ大変かがわかった気がしました。それから様々なことがありましたが、順調に進み自分の代ではレギュラーを勝ち取り、いざ春季リーグ戦を迎えた矢先、京大に2連敗という最悪のスタートを切ってしまいました。何とかそこから勝ち点を2つとったものの5位という結果で、チームとしても自分の結果としても情けない形で終わりました。そして、気をとり直して迎えた秋季リーグ戦。夏のオープン戦では良い形だったため、今度こそはと臨みましたが近大戦、立命戦連続で勝ち点を落とし、同志社戦でやっと勝ち点を取り、本当に今崖っぷちの状態でブログを書いています。私が入部してから秋季リーグ戦は全部優勝しているのを見ているからこそ、悔しい思いしかありません。しかし、優勝の可能性もまだ無くはないのであと残り全勝したいと思います!

 

後悔が無かったとは言えませんが、自分が選んできた道に対して後悔はありません。沢山失敗もしてきましたし、成功もしてきました。野球というものは失敗がほとんどで、しんどくて気持ちが折れそうなことが沢山ありましたが、それでも野球が本当に大好きなのでここまで続けてこられたのだと思います。

 

こうして野球に打ち込むことができたのは、自分のこれまでの野球人生に関わっていただいた全ての方のおかげです。良い環境で野球ができたからこそ技術は勿論、人間的にも成長できたのだと思います。本当にありがとうございました。これからも野球を続けるつもりなので、活躍している姿を届けられよう精進したいと思います。

 

家族へ

野球を勧めてくれたお母さん本当に感謝しかないです。毎日時間があれば、家の前で羽を投げてもらいバッティング練習に付き合ってもらったことや、YouTubeでバッティング技術の動画を見ているとき、分からないのに一緒にバッティングについて考えてくれたこと、悩んだ時に何回も相談にのってもらい励まされ、助けてもらいました。1度プロレスラーに本当になろうかという時期もありましたが、野球を続けてきて良かったです。これからもまだ野球は続けるので、応援よろしくお願い致します。

ちゃあちゃん、毎日お弁当作ってくれてありがとう、チームメイトにもおかずを分けた時も何度もあるくらい美味しかったです。試合で活躍した日はわかりやすくご飯は豪華で、刺身やらなんやら自分が好きな食べ物ばかり並べてあり、よくやったと褒めてもらうことが凄く嬉しかったです。ちゃあちゃんのご飯は世界一です。

じいちゃんもお父さんも試合ある度にLINEで「頑張れよ」と送ってくれて、お父さんは遠いのに何度も野球の試合見に来てくれて、思っている倍は力になっています。また試合見に来てね。

 

チームメイトへのメッセージ飛び出すハート

 


最初、同期のことはライバルとしか思っていなくて絶対こいつらには負けへんと思っていました。特にSFには負けたくないという一心で日々過ごしていましたが、一緒に練習し、プライベートでも遊ぶうちに自分の中で同期の存在が大きくなっていきました。野球に真剣に向き合っている同期を見て、自分も刺激を受けて奮い立たせる時もありました。みんなと過ごした時間が私にとって財産です。リーグ戦でも結果が中々出ない時、スタンドから聞こえる同期の応援が本当に力になっています。特にCチームにいた時一緒だった小中まさや武ちゃん森氏いっちーしょうまからの応援は涙が出そうなくらい嬉しいです。あともう少し力を貸してください!

かず、太郎とは一緒に過ごす時間が多く、かずとは1番しんどくて辛かった1年生の期間を練習から帰りの電車までずっと一緒にいました。何度もお互いのバッティング動画を見合ったり、お互いのキャッチングを「坂本誠志郎みたいやな」と褒め合ったり、オフの日も当たり前のように練習に付き合ってくれてありがとう。今があるのはかずのおかげと言っても過言ではありません。本当にありがとう。

そして、太郎とは最初あまり仲良くなかったですが、いつの間にか練習相手になってくれて、なんでも話し合える仲になり、一緒にいる時間が長いほど、より太郎の凄さが分かる気がします。キャプテンとして、また藤原太郎という人間として私は太郎のことを尊敬しています。あと引退までもう少しやり切ろう!

そして、リーグ戦で多くバッテリーを組ませてもらった夢斗がんあだっちゃんじゃい健信よね、バッテリー組んでくれてありがとう。この最強投手陣とバッテリー組めて本当に幸せ者です。みんな個性があり、それぞれにあったリードをするのが楽しすぎました。もっと打って援護したかったですが、それは許してください。来年からはあだっちゃん、じゃい、健信が中心となり最強投手陣を作りあげてください!

 

後輩へ

まずはおつきである、悠平笠井はる、もっているものはそれぞれえぐいです。

悠平は来年もチームの中心として後悔がないよう最後の1年頑張ってください。もっとえぐい選手になってください。

笠井はおむと仲良くしてください。

はるは悠平に負けぬよう喰らいついて頑張ってください。

特に何もしてやれませんでしたが、これからも応援だけはして見ておきます!活躍することを願っています。

後輩とも接することが多く、特にキャッチャー陣、おむ、ひろし、笠井、かせべ大橋、何回もキャッチャー練付き合ってくれてありがとう。キャッチャー練している時が1番充実していました。これからもフレーミングしまくってください。

野球を大学で終わる子もまだ続けたいと思う子もいると思いますが、引退するまでグラウンドに立つ以上は真剣に野球に向き合ってマジでやってほしいと思います!そして、野球を楽しんでください!

 

 

野球人生へひとことニコニコ

「できすぎな」

 

今までの野球人生を振り返ると、割と自分の思い描いた通りに進んでいるのではないかと思います。人よりかは変わった道を歩んできましたが、自分でいい大学に行くため串本に行き、関西大学という素晴らしい大学に入学し、野球部に入部しレギュラーを奪取、そして社会人でも野球ができる。こんなうまくいくか?と思うくらい順調に進んでいます。今まで野球だけではなく様々な大変なことやしんどいことがありましたが、周りの支えもあって目標を達成することができています。これといった成績は残せていませんが、腐らず前向きに取り組んで本当によく頑張ったなと思います。最後、全勝して良い形で終われるよう頑張りましょう!

 

ハートマネージャーからひとことラブラブ


規格外の強肩と絶妙なフレーミングで1年間関大の扇の要を務めた越川。

天然なのか、リーグ戦の日にポロシャツにネクタイという奇抜なファッションで登場したこともありました。(前代未聞です)

串本が育てた逸材も次のステージでは社会人の名門に進み、さらなる飛躍が期待されます!

明日からの京大戦も越川のリードが冴え渡り、勝利に導いてくれるでしょう!

納会でパラダイス銀河を披露してくれると思うので、お楽しみに!

越川海翔が
次回ブログ担当者を紹介

明日の4年生ブログは…
 

チームで一、二を争う朝倉未来の大ファンの人です。端正な顔立ちかつ長身で、恵まれた体格を持ち、自分は打ちましたがダイナミックなフォームから投げるあの魔球チェンジアップは何人もの人が苦しめられたことでしょう。爽やかな顔からまるで韓国俳優かと思わせるようなあの人です。お楽しみに!