たまにはアタマをメインで使う日もあった方がいい | 愚奏譜

愚奏譜

ワタシ、かなでの備忘録みたいなもの。
割と内向き・オタクなハナシが多くなりそうです。

たまには改めて書きますが、基本的にワタシはネタバレは気にしないで書いちゃいます。




珍しく映画を観ました。

『READY PLAYER ONE』

いや、まあ、面白かったと思います。
リピーターを誘うような小ネタも一杯仕込んでありました。
きっと、こういうのが好きな人はそれなりにいると思います。
他人事みたいな書き方は、ワタシがあまりモエ無かったから。
なんだろなぁ…やはりアプローチの仕方がなぁ…
原作では、メカゴジラの相手はウルトラマンだったらしいですが、版権の問題でガンダムになったそうな。
他にも色々と「夢の共演」が実現していて、そういう努力は、スピルバーグ達は頑張ったんだと思います。
でも、もっと簡単に、効果的に、劇的な演出があるでしょうに、と思う。
BGM。
「匂わす」だったり「アレンジ」じゃなく、どストレートに音楽を使えばいいのにと思う。
デロリアンが走ってるんなら、遠慮なく『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の音楽をそのまま使えばいい。他作はともかく「本人」(アラン・シルベストリ)なんだから。
キングコングもそう。
メカゴジラのときもそう。
ガンダムもそう。
「匂い」をこっちが「嗅ぎとる」必要がないくらい、逆にイントロだけでも画が浮かぶような熱いBGMが沢山あったはずなのに。いやそれは「映画」としてのバランスの問題か。ならば本作は只の「スピルバーグが撮った良くできたハリウッド映画」

謎解き・試練も全体的にヌルく感じる。
最初のなんかは初日で攻略できなきゃおかしいぐらい。
ま、それも「映画」だから仕方ないか。
原作だと、ちゃんともっとえげつなかったみたい。

これはワタシの趣味なんですが、主人公の演説でみんなが結集する流れが、なんかイヤ。
ワタシが「ガンダム」ベースな人間だからなのか、「演説を打ってる陣営」にある種の胡散臭さを感じちゃう。只の「ハリウッド映画」ならば気にならないし、モエ展開なんですけどね。
ホントは、いつの間にか主人公達の戦いが皆に伝播して大軍勢になってた、ぐらいが良い。

オチもあんまり好きじゃない。
お上品で道徳的で幸福で。
そこは「ちょっとだけ成長して日常に帰る」だけでいいでしょ。「現実こそがリアル」なんだから。変な成功は不粋と思うのは、ワタシが逆に不粋なのか。

敵陣営の人達は、類型的アメリカンな敵キャラにされたボス以外は、けっこうみんな好感が持てる。真面目だし、常識的にも見える。
特にシンクタンクみたいな組織のオタク達は、実は一番楽しんだ勝利者だったと思う。敵方である主人公がクリアしたときも、一緒になって喜べるメンタルは善悪を越えて勝利してる。彼等が一番真面目に、いやハリディが作ったゲームを堪能したんだと思う。
「ジャンプ」とか言っても、ハリディのネタに共感して突っ込んでくれる同志は側に居たのか?親友とはまた違う。
ワタシのオタクの部分はそこに引っ掛かる。