『平清盛』第48回「幻の都」をやっと見る | 愚奏譜

愚奏譜

ワタシ、かなでの備忘録みたいなもの。
割と内向き・オタクなハナシが多くなりそうです。

しっかりと、しかもワタシの想像を越える盛者必衰をして、終わりも見えてきた今日この頃。

オープニングクレジットで、一門よりも家人の3人が比較的偉い位置なのがやはり不満。
気が付けば、貞能と宗清は昔、フランス料理店で頼朝に仕えていたっけなぁ。

岡田頼朝とか源氏方の方が今は萌える。
「所領安堵」。みんな感無量な表情。ワタシもチョッと泣きそうになりました。「報われる」場面は大好物。この「御恩」に「奉公」仕りたい。結構この場面、「本邦史上」に於いても超重要な転換点。
佐竹攻めは頑張って下さい。あの辺の地形は面倒だから、今でも。

ナレーターが別人とも思えるほど、貫目が加速度的に重くなってる頼朝。傍らの政子は、相変わらず「ニコニコ」な「内助の功」というよりは、「ニヤリ」な「懐刀」。時政の方はちゃんとパパの顔。変に、子供と戯れたりする家族描写は要らないから、このまま武家政権樹立に突き進んでほしい。

朝議では還都。そしてイヤミ。一回転して清々しいぐらいのイヤミ。そりゃそうだ、それぐらい酷かったダース・清盛。
時忠が抵抗しても馬耳東風。一門も援護出来ず。

宗盛召集の緊急一門会。
還都の諌言。
やっと暗黒面から抜けた清盛には厳しい、哀しい現実。みな「腕の見せ所」的な表情を見せる。
ワタシは、事ここに到っては清盛を支持します。時忠と同じ理由で「同情」ですが。
「自己の弱さを直視」する宗盛。コレじゃ平家の命脈は中々尽き無くなっちゃう。義経の貫目がもう少し欲しい。

還都を決意してからは、なんだかまた泣きそう。
最終回ばりに「思い出走馬灯」が五節のときに駆け巡り、兎党との別れの際の「枯れ」具合もハンパない。深々とお辞儀なんかしちゃって……老兎らの笑いは清々しかったけど。
枯れ葉舞う夢の跡。夢の証、けど今や座る者無き玉座。映像化され易い場面でいうと「江戸城無血開城」とかで、たまに味わえる感慨。

気を取り直して、六波羅蜜で真面目に源氏討伐に取り組む清盛。しかし、どう見ても覇気が無い。勝てる気がしない。

ただの源氏兄弟の対話かと思いきや、やたらと早く登場していた弁慶が、その早期登場を活かして若き清盛を語る。そして「腑に落ちる」頼朝。正式に「時代の主役」が交代完了。

過去の「神をも畏れぬ」所業を話題にされてた主役は、伜の「神をも畏れぬ」所業で期せずして敗北宣言。
皆が打ち沈んでいる時に、脳天気なまでに意気揚々な重衡帰参。コチラ側からすると時代錯誤、いや既視感か?な手柄話。一門、またもや複雑な表情。
まるで力を感じられない清盛曰く「ようやった…」。
哀しいなぁ…


いよいよ残り僅かだけど、基本はバッドエンドだけど、ハッピーエンド要素をどれだけ加算出来るかしら?
最近出番の無かった後白河に期待か。