衝撃の新・地球空洞論(3)(訂正版) | ふしぎのメダイ

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 艦船と人間の体が融合していた!

 すべての準備が整い、艦長がブリッジからメインスイッチを入れた。その瞬間、異様な高電圧音と腹の底に響くような純い震動が艦全体に伝わった。

 数分後、この世のものとに思えぬ青白い光が、どこからともなく出現。渦を巻きながら駆逐艦エルドリッジ全体を包んだかと思うと、恐るべきことが起こった。

 なんと巨大な駆逐艦エルドリッジが突如、消滅。と同時に340キロ離れたバージニア州ノーフォーク軍港沖に出現。さらに再び透明化し、元のフィラデルフィアに戻ってきたのである。

 一方船内では凄まじい地獄絵が展開されていた。

 オーロラのような光の乱舞に包まれた瞬間、メイン・マストのアンテナや送信機類が超高熱にさらされたように溶解。器具は空中で爆発したかと思うと、その破片が一瞬にして消滅してしまった。

 だが、本当に恐ろしいのはこれからだ。

 パニックに陥った乗員の体から突如、セ氏数千度の炎が噴出。あっという間に全身が炎に包まれたかと思うと、僅か数分で灰燼(かいじん)に帰してしまった。

 燃え上がる乗員たちの断末魔の叫び声が響きわたり、精神錯乱に陥る者。ショック死する者が続出。

 乗員の殆んどは、神経麻痺に襲われ、痙攣(けいれん)を引き起こし、のたうち回った。

 すべての実験が終わり、駆逐艦エルドリッジに乗り込んだ人々は、そこでこの世の地獄を目にする。

 彼らの度肝を抜いたのが、艦内のいたるところから生える人体。

 つまり、乗員の体と船体の融合現象である!

 なかには、融合が体のごく一部ですみ、虫の息で生きている者もいたが、殆んどの乗員は金属に飲み込まれていた。

 屈強な水兵たちですら、この光景には恐れをなし、甲板に登ったものの、吐き気に襲われたり、貧血で倒れる者が出た。

 やがて、モップで突きでている顔や腕を強く押すと、床からめくれることが分かり、引き剥がされた遺体の回収が始まる。遺体はまだいい。悲惨なのは生きている人間だ。顔の3分の1が鋼鉄と融合した乗員など、引き剥がした瞬間、動脈が破裂し即死したという。こうして異様な死体回収作業が進められたが、付着している肉片や血液を水できれいに洗い流した後、金属と融合した組織はそのまま金属内部に残された。

 結局、乗員の殆んどは死亡。残った者もみな廃人同様となり、しばらくして全員が死亡している。

 関係者の間ではかなり動揺が走ったことはいうまでもないが、その反面、軍部は確かな手応えを感じていた。これを応用、コントロールすることができれば、未曽有の兵器を作り出すことができるに違いないからだ。

 そこで2ケ月後の10月、彼らは乗員なしで再び実験続行を行なったが、惨憺(さんたん)たるものだった。

 軍はあまりの恐ろしさから、実験続行を断念。それまでの実験そのものを封印し、闇に葬った。

 以上がフィラデルフィア実験の経緯である。

 実に不可解な話であるが、これを裏付ける資料は少なくない。

 しかし、この話には、最大の嘘があるとすれば、それはアメリ力が結果を恐れて実験を放棄したという点につきる。

 断言しよう。フィラデルフィア実験は中止されてはいない。

 アメリカの極秘実験に関する情報がある。

 それによれば、艦船消滅やテレポート(瞬間移動)、人体発火、そして人体融合現象の研究が極秘裏に進められ、

 ついにアメリカはその秘密をつかんだ。

 そして何よりも、彼らはこの地球内部に広がる未知なる世界の存在を完全に理解したのだ!

 (第1章)
 古典的地球空洞説を覆す
 Г白い霧」に隠された驚くべき事実

 1947年2月、アメリカ海軍のバード少将の乗った飛行機は北極点の上空を通過直後に白い霧に包まれた。
 霧が晴れたとき、眼下には信じられない風景が広がっていた。

 バード少将が北極上空で見た異世界

 Г極点の彼方のあの国を、この目で見たい。極点の向こうのあの地域こそ、大いなる未知の中心なのだ」

    (続く)