地震兵器と悪魔の世界支配計画(3) | ふしぎのメダイ

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 最初の実験は、19世紀も押し詰まった1899年に、コロラド州コロラドスプリングスで行なわれた。
 この時のテスラは、先端に銅の球をつけた60メートルの棒を実験塔の上に伸ばし、最高40メートルの長さの稲妻を放電する電圧を発生させてみた。だが、問題はンのときに放放されたエネルギー、雷の行方(ゆくえ)だった。なんと電の轟音(ごうおん)は約24キロ離れたクルッブルリークまで轟き、街を歩いて人々は、自分の足と地面の間に飛び散る火花を見て仰天したのである。
 また、水を飲もうとした人は、蛇口からほとぱしる電光に肝をつぶしたという。
 
 それだけではない。

 実験塔から30メートル以内に置かれた白熱灯は、スイッチを切ってもなお明るいまま点灯を続け、近くの厩舎〈きゅうしゃ)にいた馬は蹄鉄からの電気ショックで暴れ、厩舎から飛び出した。
 
  昆虫も影響を受けた。

 帯電した蝶は、なすすべくもなくグルグル宙を回りつづけ、羽からは青い光がほとばしったのである。
 
 テスラにとって、この実験は間違いなく成功だった。なぜなら、彼は電気を「送電」する際に送電線を設けることはせず`直接「地面」を通じて届けることを目指していたからである。

 実験結果を踏まえたテスラは、1900年の「センチュリー」誌で、少数の発電施設を滝の近くに建設し、自身が考案した超高電力送電施設の電力を賄(まかな)い、それを送電装置から「地面」を媒体にして、いかなる場所にでも自由に電気エネルギーを送ることができる「世界システム」構想の出発点を明らかにしたのだ。

   
 テスラの世界システムは恐怖の殺人兵器だ

 勿論、テスラは純粋に技術者として、この「世界システム」構築に情熱を捧げた。だが、だれもが彼と同じように、この新技術を見ていたわけではなかった。

 というのも、

 最初の放電実験レベルでさえ、使い方によっては十分に人を殺傷できる「兵器」になることが明らかだったからである。

 したがって、彼の「世界システム」構想は、必然的にさらに破壊力の高い「殺人兵器」の開発をも意味してしまったのである。

 彼の計算によると、数台の送電装置により、大量の電気を1億ボルト程度の電圧で、画期的に地面に流すとされた。テスラの計算では、このシステムによって電圧は1億ボルト、電流は1000アンペアまで作りだせることになっていた。

 つまり、単純計算スも1000億ワットの電力が生産されるのである。

 もしもこれら1メガヘルツの無線周波数に共鳴させれば、1サイクルの振動で放出されるエネルギーは量は、トリニトロトルエン爆弾10メガトン級の爆弾に匹敵することになるのだ!

 テスラの「世界システム」は、核弾頭の数倍のエネルギーを送り、世界中のいかなる場所でも光の速さで蒸発させることができる、まさに恐怖の最終殺人兵器に転用可能な発明だったのである。

   (続く)