こんにちは!お久しぶりです。釜石大槌山田班です。

 

今回私たちは、6月30日(金)~7月5日(水)の期間で第40次派遣を行いました。

活動先は岩手県釜石市、大槌町、山田町です。

 

さっそく参加メンバーの感想や想いを見ていきましょう。

 

___________________________

 

《7月1日(土) 活動1日目》

 

活動1日目、まずは今回初参加メンバーの感想です。

 

***************************

 

2017年6月30日、私たちボラバス第40次派遣釜石班は、岩手県釜石市に到着しました。

私は今回が初めての参加のためわからないことばかりでしたが、足湯やお茶っこ、クラフトを通して住民の方々と交流し、楽しい時間を過ごしながら様々なお話を聞かせていただきました。

私が特に印象に残ったお話は、
60代の男性と女性の住民さんがおっしゃっていた「津波が押し寄せてくる時の音」です。
津波によってたくさんの瓦礫が流れ出し、その瓦礫がぶつかり合う音が言葉では例えようのない音で、今でも忘れられないとおっしゃっていました。

震災の話だけでなく楽しいお話もさせていただき、笑顔でいることが多かったような印象があります。
足湯を気持ちよかったと言っていただき、またクラフトでは学生からのメッセージを書いたカードをとても喜んで受け取ってくださいました。

私たち神戸大学の学生が今なにをできるのかを考え、そして今日の経験を活かして明日からも住民さんとの交流を楽しんで頑張ります。

国際人間科学部 1回生 藤岡由依

 

 

***************************

 

7月1日はボランティア初参加の僕にとって初めての活動日になりました。


午前中は鵜住居地区の仮設住宅で戸別訪問とお茶っこをしました。戸別訪問では震災当時小学生だった中学生の住民さんが、震災のことや、現在の部活のことなどを語ってくれました。また集会所でも、住民さんが震災や住民さんと神戸大学の学生の出会いについて語ってくれました。


震災の経験を力強く話す住民さんの姿を見て、東北の方々の活力を垣間見ることができました。しかし、同時に自分がボランティアに参加するだけではなんの役にも立たないということも強く実感しました。

 

自分が住民さんから得た経験以上のことに貢献するにはどうすればいいのか。初めての活動でわからないことだらけでしたが、震災のことを多く知り、住民さんの力になりたいと強く思えた1日になりました。

 

国際人間科学部1回生 花山大征

 

***************************

 

私は今回の派遣で初めて釜石市、大槌町を訪れました。

 

先輩からの話によると、道路の状況など、環境の変化がすごく大きいそうです。街並みとしては、盛り土をしているところがすごく多いということと、やはり海の方に行けば行くほど工事車両が多いということです。まだまだ、町を作っている途中なのだと感じました。また、多くの職員さんが亡くなられた旧大槌町役場も訪れ、改めて震災の被害の大きさを感じました。


今日は初日ということで、私は午前に鵜住居地区、午後に田郷地区の仮設住宅で活動しました。住民さんとお話をしていて、自分で家を建てて出て行く人も多くなり、以前仲良くしていた人がいなくなって寂しい思いをすることも多いことを知りました。

 

また、大学生が住民の交流を作ったことがきっかけで住民同士の仲が深まったという声もあり、短い時間ではありますが、意味のある活動ができていると思いました。今回初めて足湯をしましたが、気持ちよかったという声が聞けて嬉しかったです。クラフトも含め、住民さんにも楽しんでいただけたなと思います!特に最後にメッセージを書いたときにすごく喜んでいただけて良かったです。


今日の学びや反省を活かして、明日からの活動も頑張っていきたいと思います!

 

国際人間科学部1回生 大林瑞歩

 

***************************

 

また、今回が2回目の参加になるメンバーもいました。

再び訪れた地での、決意の思いを見てみましょう。

 

***************************

 

初めて岩手県にやって来た12月の前派遣から約半年。再び訪れたこの地は、懐かしいような、まだまだ新鮮なような、不思議な感覚がしました。


久々の仮設での活動では、今回は、住民さん1人ひとりとのコミュニケーションを大事にしようと目標を立てました。もちろん前回も意識していたことではありますが、今回は二度目ということもあり、より冷静に、より深いコミュニケーションをしたいと考えています。


そういった意識を持って臨んだ1日目は、前回よりも、住民さん個人個人をしっかり見つめることができ、心の距離もより近づけたような感覚がありました。


今派遣を終えたあと、どんな住民さんのどんな話が心に残るのか、住民さんの心には私が残るのか、目には見えないことだけれど自分の中で何か感じるものがあればいいなぁ、と思っています。

国際文化学部2回生 田口春香

 

 

____________________________

 

《7月2日(日) 活動2日目》

 

活動2日目、この日は午前中に大槌町の仮設住宅で集会所活動を行い、午後は宿舎である浪板交流促進センターがある大槌町浪板地区で戸別訪問をしたのち、住民の方々を交えた交流会を行いました。

 

この日の感想を見てみましょう。

 

****************************

 

午前中は小鎚第12仮設団地という仮設住宅に行きました。自分は戸別訪問に行ったのですが、平日働いている人達が買い物に行く時間帯なのか留守の御宅が多い印象を受けたので、もっとたくさんの住民さんがお互いに交流を持ってもらうにはまだまだ課題が残ると感じました。

午後からは私たちが泊まらせていただいている施設がある浪板地区の住民さん方にお話を伺ってきました。
これまで仮設住宅での活動がメインだったのですが、この活動では仮設住宅の方以外の人達から見た、仮設の人々に対する認識など違う視点から見た状況を知ることができました。
浪板地区でもやはり震災による人の移動で人々の結びつきが気薄になる傾向にあるので、学生の私たちが出来ることはないかこれから考えていきたいと思います。

 

国際人間科学部1回生 澤田絢菜

 

****************************

 

私は9ヶ月ぶりに訪れましたが、比べると家の再建や、確定の道路が通り、街の様子や雰囲気がガラリと変わりました。


何度か会ったことのある住民さんと再会すると、どこかしら顔色も良くなっているように思います。私たちと会うことで元気になり、明日から生きる活力となればいいと思っていました。もしかしたら、活力は街の環境が整っていくことで、住民さんの心に宿って行っているのではないかと思います。


良さを生かしながら、私たちが出来ることをする。よそ者だからこその限界もあります。
今回得たものを私の糧として、行動を変えようと思っています。

 

発達科学部4回生 花安佐幸

 

****************************

 

また、今回の派遣では、この1年間ボラバスの派遣を支えてきた運営メンバーの想いもひとしおだったようです。

 

****************************

 

僕にとっては何度目の派遣でしょうか。

もう何度来たのかは覚えてないくらいですが、この場所に来たら落ち着くのは確かです。

そして、今回の派遣は僕にとって副リーダーとしては最後の派遣なのではないでしょうか。

この1年間色々ありました。色々思うことはありますが、一つ言えることは僕はこれからもボラバスのメンバーとしても、1人の観光客としてもずっとこの場所に行き続けるということです。

という前置きは置いといて、今回の派遣の内容に入っていきましょう。

初めて僕が東北の釜石大槌山田に来たのは2年前の大学1回生の9月でした。そのとき、僕は強い衝撃を受けました。町は更地でなにもなくて、仮設住宅にはいまだに人がたくさんいたのです。
まだまだ復興していないのだと身に染みて感じました。

それから2年が経ちました。
町は見違えるほど変わりました。
道路ができて、家ができて…
正直、景色を見る限りでは、復興して来ていると感じられるようになったのです。

今、始めて来た派遣参加者たちには、この町はどのように映っているのかな、なんてことも思いました。

しかし、仮設住宅には問題は残っています。
引っ越しする住民が多くなる中で、残されていく方たちが強い不安を感じているようです。
そこに、僕たちができるのは小さな勇気を持ってもらう小さなきっかけかもしれません。

でも、それが僕たちにできる大きなことであり、やらなければいけないことなのです。
仮設住宅で活動するボランティア団体が減っていく中で続けていくことの意味。
それをしっかりと考え、噛み締めて、誠心誠意、住民さんと向き合って活動しています。

少し話が変わります。
今回、現地で仲良くしていただいている方々にも再会できました。
公営住宅に住む、おばあちゃんは愚痴をぶつけてくれるようになってくれました。
住宅再建した家族は、歩くこともできなかった子が喋っていました。
公営住宅に住む家族は、出会った頃は小6だった男の子がいつの間にか中2になっていて、サッカー勝負で張り合うようになっていました。
他にも色んな再会、感動がありました。

震災がなければ、ボラバスがなければ、無かった縁。
奈良に住み神戸大学に通う僕と、東北の岩手県沿岸部の町に住む人達との不思議な縁。
普通ならば会うはずもなかった、ボラバスの活動を一緒にした最高のメンバーとの出会い。

不思議で、素敵な多くの縁。
これほどの縁に恵まれた僕はなんて幸せなんでしょうか。

これからも、この縁を繋ぎ続けていきます。

最後に少しだけ、これからの話をしましょう。

東北の被災地で活動をして、被災地を知り、現地の多くの人と関わってきました。
その中で、僕は「2度とこのような悲劇を繰り返さない」ことの必要性を痛感してきました。

僕たちは、地震からは逃げられません。
いつ地震が起こるかもわかりません。

ですが、知り、備え、身を守ることはできます。

日本中の人が地震で悲しい思いをしない世の中を作っていきたい。

これが今の僕の気持ちです。

かなり長くなりましたが、最後まで読んでいただいた方はありがとうございました。

最後に一つ付け加えさせてください。僕の心は今、一つの感情で満たされています。

「感謝」です。

すべての人、場所、出来事に感謝しています。

本当に、本当に、ありがとう。。

 

釜石大槌山田班副リーダー 

国際文化学部3回生 森大樹

 

****************************

 

活動2日目にしてなかなかグッとくる感想が出てきましたね。

 

このブログでは引き続き第40次派遣参加メンバーの想いをお伝えしていきます。

 

(ボラバス釜石大槌山田班 第40次派遣《活動3日目・4日目》に続く)