車に乗り込んで





旦那さんにはいつ報告しよう…
今日の夜帰ってくるし
慌てて言う必要はないかな…
今言うと絶対心配して
仕事どころじゃなくなるよね〜…
でも誰にも言わずに
家で普通を装う自信ないな…
あ〜、今言うしかないか…







しこりの検査を受けていることを
言っていなかったのと
この日ちょうど家に帰って来る予定だったので
電話で報告するか悩みました。





でも意を決して、まずはLINE。





「今電話できる?」の問いに
なにかふざけた返事をしてきたので←何やったかな(笑)でもたしかにふざけていた。
「ふざけてる場合じゃない」と
ややキレ気味に送り返すと
すぐに電話がかかってきました。








旦那
「何?」


「う〜ん…私しこりあるって言よったやん?
   あれ、乳がんやった…
   来月の旅行も行けん。ごめんで」


旦那
「やっぱりね〜。なんかそんな気がした。
   大丈夫?」





診察室では悲しい感情はなかったくせに
涙も出てこなかったくせに
旦那さんの声を聞いて安心したのか
一気に涙が溢れでてきました。





「悲しいわけやないのになんか涙出てくる。
   大丈夫じゃないけど大丈夫」


旦那
「大丈夫じゃないろ。
   すぐ帰れるよう上に聞いてみるわ」







なんだか旦那さんの優しさに
余計に涙が出てきました。








一旦電話を切り少し待つと
今から帰ると連絡があり
ひとまず安心。
明日、一緒に病院へ
話を聞きに行ってくれることになったので
次は明日休みをもらえるか職場へ連絡。



ただ、明日はスタッフが少ない日。
本来は休めない状況。
分かってます、私も休みをもらえる状況ではないことくらい。
でも、こっちとしても状況が状況なだけに
休みをもらいたい状況。
←状況乱用しすぎ



初めは休ませられない雰囲気をめちゃくちゃ醸し出されましたが
旦那さんが帰って来るタイミングや
早めに検査もしていきたいことをざっくり伝えると
半日休みをいただけることになりました。




でも本心としては、1日休みが欲しかった。
午後に仕事ができる状態なんかな、自分。
と自信がなく。
でも、こんな状況で半日休みをくれた上司には感謝しかありませんでした。






ひとまず重要人物の2人には報告終了。






さて、今から子どもたちを保育園にお迎えに行かなくては。
子どもの前では
普通に、普通に。









自分に言い聞かせながら
気持ちを落ち着かせながら
車を発進させました。