午後の受付開始すぐに病院へ行きましたが

すでに何人かの患者さんがちらほら。

 

 

それでもあまり待つことなく

診察室の前で待つよう案内されました。

 

 

すると1人の看護師さんが寄ってきて

 

 

 

 

Ns「今日はおひとりですか?」

 

私「はい」

 

Ns「ご家族の方はいらっしゃらなくて大丈夫ですか?」

 

 

 

もう診察室の前ですよ?

家族呼ぶ暇ありませんよ?

 

 

 

私「あ~、はい。1人で大丈夫です」

 

 

 

 

そして看護師さんは去って行きました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ん?

「ひとりで大丈夫ですか」って

どういう意味???

ん??

私やばい状態???

乳がんとか?

いやいやいやいや

この歳で乳がんはほとんどないって

え?

いやいやいやいやいや

そんなことはないはず

嘘やろ?

・・・・・・

帰りたい

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一気に心拍数が上昇。

と同時に、

胃がランチで食した肉の消化をやめました。

 

 

 

 

今でもこの時のことを思い出すと

心拍数が若干上がります。

それほど動揺していました。

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてついに診察室へ。

 

 

 

 

 

 

 

「こんにちは」

 

先生が真顔でこちらを見ており

机には検査結果の紙が置かれていました。

看護師さんも笑顔はありませんでした。

 

 

 

 

 

 

うそうそうそうそ・・・・

なにこの空気

明らかに空気悪い

看護師さんこっち見てないし~

 

 

 

「・・・こんにちは~」

 

 

 

 

 

 

私が席に着くと

先生は検査結果の用紙を見せながら

説明を始めました。

 

 

 

 

「今回は残念ながら

悪性という結果が返ってきました」

 

 

 

 

 

 

え?いやいや

悪性って乳がんってこと?

私が乳がんってほんまに?

 

 

 

 

悪性の結果が信じられず

検査結果の用紙をみましたが

やはりそこには

“悪性”

の二文字が。

名前も確認しましたが、私の名前で間違いなし。

 

 

 

 

 

 

 

チーーーーーーーーンチーンチーンチーンチーンチーン

←一瞬固まる

 

 

 

 

 

 

 

あ~、本当に私がんなのかー

ガーン・・・←ダジャレではありません。本気でそう思いました。

てか、告知ってこんなにあっさりしてるのね~笑い泣き

 

 

 

 

 

ここで初めて

自分ががんであることを認識しました。←遅いわ

 

 

 

 

 

 

 

ってことは

私抗がん剤とかやるわけ?

私耐えられる?

いや、耐えるしかないけど

え?仕事どうしよ。

 

 

 

 

告知と同時に

こんなことを考えていました。

 

 

 

 

 

 

 

「悪性は乳がんということです。

kurowaさんの場合

33歳での乳がんということで

若年性乳がんということになります。

これは全体の2~3%程度と少なくて

遺伝性であることもあるんですが

ご家族に乳がんや卵巣がんの方はいらっしゃいますか?

もし検査を受けたいということであれば

自費診療で20万ほどかかるので

またご家族の方と相談してみてください」

 

 

 

 

 

ジャクネンセイニュウガン?

なんじゃそりゃ。

初めて聞いたわ。

てか確立低っ!!

よく当たったなゲロー

 

 

 

 

私の周りには乳がんの人も卵巣がんの人もいませんでした。

 

 

 

 

が、私には娘もいるため

万が一遺伝していたら娘も私と同じような思いをするかもしれない

だとしても、早期発見できるようにしてあげたい

という思いもあり

遺伝子検査については旦那さんに相談することに。

 

 

 

 

 

 

 

 

先生は

今後さらにどういう種類のがんで

どれくらい進行しているのかなど

色々な検査をしていく必要があること

また、今後治療していく施設をどうするのか

(ここでもできるようでしたが)

など、一連の説明をしてくれました。

 

 

 

 

 

 

この間、悲しいという感情はほとんどなく

予想外な展開に思考を追いつけるため

先生の一言一句聞き逃さないため

必死に話を聞いていました。

 

 

 

「自分はもう死ぬんだ」という思いはありませんでした。

 

 

 

 

 

本当に自分が病気とも思ってなかったし

←楽観的なのか鈍感なのか

私が看護師をしていて

既往に“がん”を患っていても

長生きしている患者さんを

たくさん見てきていたのもあり

『がん=死ぬ』

という認識がなかったのもあると思います。

 

 

 

 

と言っても

やはりがんでなくなる患者さんはいらっしゃるのも事実です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私「私はステージでいうと、どこに当てはまりますか?」

 

 

 

 

Dr「現在しこりの大きさが3cmほどであることと

前回の触診でリンパも腫れているようですので

ステージはⅡbあたりだと思います」

 

 

 

 

 

 

Ⅱbか~

標準治療ってやつをしたらナオルンデスカニヤニヤ

私、ほんと癌について無知~

 

 

 

 

 

 

でもよくよく聞くと、

今後の検査で遠隔転移があれば

ステージは一気に4へ上昇。

先生の言い方では

リンパ節転移はほぼ確定。

しかも、3cmくらいのしこりと言われても

私には5cmはあるように感じていたので

ステージⅢではないかと

ひとり悶々・・・。

 

 

 

 

 

でも、今聞いたところで分からん。

 

 

 

 

 

一刻も早く検査したい!!!

 

 

 

 

 

私の気持ちは

「やるしかない真顔

 

 

 

 

 

 

覚悟を決めました。

 

 

 

 

 

 

 

先生はひとつひとつ丁寧に

優しく説明してくださいました。

そのおかげで聞きたいことは聞けました。

 

 

旦那さんが単身赴任中であることを伝えていたので

「家族の方が話を聞きたいと言われたら

いつでも来てくださいね」

とも言ってくださり

当たり前のことかもしれませんが

その気遣いがとても嬉しかったですウインク

 

 

 

 

 

 

 

 

 

会計を済ませて車へ戻ると

一気に現実世界へ引き戻されました。

 

 

 

 

 

さっきまでランチして楽しかったのにな。

来月家族で旅行行けんなったな。

旦那さんになんて言おうかな。

明日の仕事、行けるかな。

 

 

 

 

いろんな思いが頭の中を駆け巡っていました。