ジョジョ・ラビット | Every Little Step (新)

Every Little Step (新)

りおうさんの更なる進化を求めて。

 ジョジョ・ラビット(原題:JOJO RABIT)
2019年アメリカ 日本公開2020年1月
監督タイカ・ワイティティ
ローマン・グリフィン・デイビス/スカーレット・ヨハンソン/トーマサイン・マッケンジー
サム・ロックウェル/アルフィー・アレン/タイカ・ワイティティ
画像
(C)2019 Twentieth Century Fox Film Corporation &TSG Entertainment Finance LLC

【雑感その1】
良かったー
かなり好き。
だけどちょっと、うーんとなる部分もあって
大満足とはいかない面も。


序盤がわしの好きなウェス・アンダーソン臭がしたので
入りはとってもよかったんだけど
中盤の展開がいまいちで
自分が勝手に想像していただけなんだけど、内容が思ってたのと違うな感。
それと、入りがウェス・アンダーソンだっただけに
全体的にそうなのかなとか無意識に見ながら期待してたとこもあるかも。

時代背景は第2次世界大戦多下のドイツだけあって
決して明るいとは言えないんだけど
ユーモアもあり 悲しい描写もありで
バランスとしてはよかったかも。
個人的にはもっとエッジが効いててもよかったかも。

キャプテンKとフィンケルコンビが好きすぎて
彼らだけでスピンオフが見たいくらい
ハマった。
次いつ出てくるのかな~と登場を待ちわびてたくらい。

空想のヒトラーは正直必要だったのかな?と。
わしはもともとその空想上のヒトラーともっと何かしらの
絡みがあって話が展開するのかと思ってただけに
そこは肩透かしでした。
わしの勝手なんですけどね。


【あらすじ】
第2次世界大戦下のドイツ。
10歳の心優しい少年ジョジョは空想上の友達がいる、それはヒトラー。
彼に陶酔しているジョジョは青少年集団ヒトラーユーゲントに入団する。


【キャスト】
主人公ジョジョ・ベッツラー役にローマン・グリフィン・デイビス
ほとんど出ずっぱり。
とっても自然で、演技してます感ゼロでした。
愛らしくて、無垢で。その無垢さが残酷さを際立たせててよかったと思いました。

ジョジョの母親ロージー役にスカーレット・ヨハンソン。
さすがスカヨハと思わされた。
こういう役柄はまさにぴったりだよね!
とってもキュートでした。
母の愛は大きくて深い。

ユダヤの少女エルサ役にトーマシン・マッケンジー。
とても綺麗で少しはかなげで。
キャラクターとしてあまり好感がもてなかったなぁ。
という印象。

キャプテンKことクレンツェンドルフ大佐役にサム・ロックウェル。
サム・ロックウェルまーたこんないい役もらっちゃって!
最高じゃないか。
きっと見た人はみんなキャプテンKが好きになると思う。
どんな良い役もらっても見てる人をそこまでそう思わせれるって
やっぱすごいなと思うのです。

フィンケル役にアルフィー・アレン。
セリフはほとんどないのにあのコミカルすぎる存在感!
大好きだー!!
たまたま前日にゲームオブスローンズのシーズン8 エピソード3を見てて
シオン・グレイジョイの生きざまを目の当たりにしてたんだよね…。
この映画でこんなに楽しいキャラを演じてもらえて
ちょっと気がやすらいだ。

ヒトラー役にタイカ・ワイティティ。
言わずと知れたこの映画の監督さん。
おもしろおかしく特徴を抑えてて笑える。

ヨーキー役にアーチー・イェーツ。
こういうキャラクターってとても好きだし
こういうキャラは必要不可欠だよなと。
戦場から戻ってきた彼の背中が実は破けてるのとか
そういう細かい部分が好き。




【雑感その2】
内容もさることながら、わきを固める俳優陣がみんなキーパーソンで
実はまっすぐに自分の意思を持っていることが
とても魅力的に見えました。
たとえそれが間違っていようとも反国であってもその思いを貫く
そんな大人たちの姿を見て成長するジョジョ。
という構図がとっても良い!!

キーとなるのは人物だけでなく
アイテムもそうなんですけど
 色鮮やかな衣装や 靴 その靴紐に至るまで
見終わったらそのアイテム一つ一つが
愛おしくなると思います。

終盤の街が戦場になるシーンは
色々切なくなる。
涙まではでなかったけどやっぱり切ないよな。
あのシーンは
この監督なりの反戦の表現なのかなって。
あんまり考えるとまた深みに落ちるのでやめとこう。

色々言われてるのが 舞台はドイツなのになぜ英語?ってこと。
わしも見てて途中で あれ?これって英語だよな。ってなった。
途中まで気づいてない時点で あんまり気になってなかったってことなんだろうけど。
集中してみてたら気にならないと思います。
音楽もとても良いし
ビートルズの楽曲から始まるのでとっつきやすいのも良かったかなと思います。


今年度
アカデミー賞作品賞ノミネート作品です。



2020-①