午前十時の映画祭。【鳥】 | Every Little Step (新)

Every Little Step (新)

りおうさんの更なる進化を求めて。

鳥 (原題:The Birds)
1963年アメリカ 日本公開1963年7月20日
監督アルフレッド・ヒッチコック
ロッド・テイラー ティッピ・ヘドレン
Every Little Step (新)

りおうさん大好き、ヒッチコック。
今回は 鳥。
こちらも前回【レベッカ】の原作者ダフネ・デュ・モーリアの
短編小説が元になっています。
まぁ鳥はねー。有名だしねー。
わしも以前DVDで観ました。
でも劇場でみる事に価値があるんだっ。

パニック映画の元祖なんじゃないかと思う。
ただ鳥が人々を襲う、という。
この映画の特徴は
実は音楽が一切ないということ。
CGがない時代にどうやって撮影したんだろうというと
感心してしまいます。
あとで合成されるのだから演技する俳優さんたちも大変だと思うけど
CGのある今はブルースクリーン上で演技することも多いといいます。
ならば合成でつくられた当時の映画となんらかわりはないのかも
しれないなぁ。
映画後半にある ガソリンが火を噴くシーン。
このシーンはまさにハイライトというか見せ場なように
思います。
空からの視点。要するに鳥からの視点なんだよね。
これは当時撮影するのは大変だったのではなかろうか。

おもしろい映画 という印象ではないけれど
なんだか圧倒的な存在感を感じる作品です。
これを見るとしばらく 鳥 が怖くなる事請け合い。
こっちに向かってくる鳥に恐怖を覚えます。
いや、もともとカラスは怖いけどね。
鳥の鳴き声が うるさいほど響き渡る映画です。
羽音一つで恐怖が感じられます。

こちらの作品の主演女優は ティッピ・ヘドレン。
画像ではわかりにくいですが
非常に優しい顔をした女優さんです。
ヒッチコックが好きそうな可憐で上品な女性。
個人的には ひっつめ髪は好きじゃないんだけどなー。
現在も健在で メラニー・グリフィス という女優さんは
彼女の娘であります。
ティッピ・ヘドレンはCSI:9 第8話にゲスト出演しているようなので
見るときは絶対チェックしたいですっ。

で、もう一人。
リディアという役で出演しているのがジェシカ・タンディ。
そう。このblogでも紹介した
ドライビングMissデイジーの主演女優です。
ちょっと神経質そうな線の細い女性を演じています。
この作品の数十年後、オスカーを獲ることになろうとは
思っても見ないんだろうね。当然だけど。
比較的晩年に花を咲かせた女優さんであります。
この映画ではちょっと加賀まりこっぽいかな。

作品の内容はもちろんのこと
ヒッチコックの撮影の技術だとか
そういうものに注目しても楽しめる映画だと思います。

来年 もしも第3回午前十時の映画祭というのが
あるのなら次そこ次こそ めまい がみたいものです…。