キャプテン像の続きを書く前にどうしても記しておきたいことができたので、いったん別の話題をひとつ、ぶち込みます。

 

週末はリハウスリーグ開幕戦。

長男のジュニア最終年度は、黒星スタートとなりました。

 

所属する都内の中堅クラブチームは現在、新6年生が20人弱、新5年生も20人弱、所属しています。今回の公式戦は開催場所がやや遠くて1試合のみだったこともあるのか、召集されたのが14人と少なめでした。


内訳は6年10人、5年4人。

半数近くの6年生がベンチに入ることすらできませんでした。

 

公式戦に何人連れて行くか、

試合に何人を出場させるか、

それは実力主義か平等主義か・・・

 

ブログなどでも、パパコーチや保護者など様々な立場の方が、それぞれの意見を発信されています。それらを読んだり、仕事でサッカーを含むスポーツの現場で話を聞いたりする限りで判断すると・・・


基本的に「公式戦」は普段のTRMと違い、育成年代であっても実力に応じた選手選考が行われ、少なくともスタメンは「ベストメンバー」で挑むチームが多いように思います。

 

ジュニアサッカーでは近年、全員出場を目指すチームも増えています。公式戦のメンバー選考は、チーム方針や指導者の考えが大きく反映される部分なのかな、と思います。

 

公式戦の場合、

①スタメンは「ベストメンバー」だが途中交代でわずかな時間でも必ず全員出場を目指すチーム②「全員出場」は点差が広がった場合などに限られるチーム③低・中学年のうちは基本「全員」だが高学年は実力主義に切りかえるチーム④完全実力主義のチーム・・・

 

少年団に④はあり得ない気もしますが、「スポーツである以上、競争はチーム内にも当然存在し、スタメンや勝利を目指して互いに切磋琢磨する」という基本的なスタンスは少年団もクラブチームも同じなのかな・・・と思っています。

 

息子のクラブの場合、公式戦に限ると5年までは②でした。スタメンは「ベストメンバー」を出し、点差や相手との相性など、その時々の状況に応じて選手を入れかえていく形です。5年までを主に見ていたコーチは、完全実力主義で「ベストメンバー」を選んでいるようで、8人のスタメンのうち、いつも下の学年から1人か2人を入れていました。


それは誰から見ても、勝敗の結果から見ても、大きな異論が出ないやり方だったように(私見ですが)感じていました。

 

年が明け、主に長男の学年を見る指導者が代わりました(以前から指導を受けていたコーチの1人ですが、統括役が変更に)。

 

で、今回のリハウス開幕戦。

 

今までの公式戦や、招待試合などのカップ戦でも一度もなかった「全員6年生」のスタメン。正直、息子は、


「え?聞いてない」と思ったそうです。

 

チームのシステムは2-4-1。

攻撃的な布陣である分、両サイドハーフには攻守に貢献する運動量と速さが求められ、逆にそこに難がある場合はそのサイドから一方的に攻められて失点につながります。


長男はボランチが定位置。

どちらかというとコンビを組む同学年の選手を前に出し、自分は守備的な位置を取ってパスを左右にさばくタイプです。


右SHには1学年下のエースが入ることが多く、長男も自分のパスに好反応してくれる彼を信頼していたようです。さらにCBの一人は、体は強いものの走力が今ひとつ。相手のアタッカーの売りが速さの場合、機動力の高い右SHと長男のカバーがかなり重要な役割を果たしていました。

 

しかし開幕戦の右SHスタメンは、これまでのTRMや5年次の公式戦では交代出場が多かった同学年の選手。ただその立場に腐ることなく、本当に頑張って日々の練習やTRMに参加していて、その姿勢には長男も一目置いていた選手でもあります。

 

スタメンがピッチに出てきた時、私と夫は「あれ、今日は全員6年だ。珍しいな」という感覚。昨年度、5年次の公式戦には、必ず1学年下のエースが出場していたからです。

 

開始早々、隣で見ていた保護者のパパさんに「○○さん、これデジャブじゃないですよね?」と話しかけられました。

この方はちょうど、現U12の長男の上と下、つまり現中1と小5の兄弟を持つパパさんで、昨年に長男が一つ上の学年に帯同していた頃から親しくなった方です。

 

「え?」


「これ、昨年の立ち上がりと全く同じじゃないですか」

 

パパさんの懸念は、開始3分で現実となりました(つづく)。