前回も書きましたが、

少年団の良さは地域の誰もが参加できること、に尽きると思います。

 

クラブチームに比べて費用はかからず、スポーツは苦手だけど体を動かしたい、という目的の参加も可。様々な事情の家庭と子どもたちが集まるわけで、そこに熱意の差が生じるのは当然なんですよね。むしろ、本格的にサッカーをしたいならば別の選択をすべきであり。

 

少年団の「仲良しグループ」は、サッカーを熱心にやりたいご家庭。全員が近隣のサッカースクールにも通っていました。ボスママの「昔から仲良し」発言を聞いて、団員が増えた結果生じる負担や熱意の差に不満があったのだろうなあ、と想像できました。

 

しかし。

近所の公園で「仲良し」しか参加できない練習が行われていたら、モヤモヤしますよね…。そもそも子どもにはママが仲良しかどうかなんて関係なく、みんなチームの仲間なんですから。

「仲良しグループ」に呼ばれない子どもたちが悲しい気持ちになることに、思い至らないんだろうか。どうしても自分たちだけで自主練したいならば、他の子どもたちの目が届かない場所でやってくれればいいのに。仲間であるはずの子どもたちに対する配慮のなさが、同じ親として非常に疑問でした。

 

そして、決定的な事件が4年の公式戦の直前に起きます。

 

パパコーチから、

公式戦は練習試合と違って平等の出場とはいかない。

結果も出したいので、試合前は出場する選手の連係を高めるための特別練習もしたい。

 

旨の説明があり、大会の1週間ほど前に先発メンバーが発表されました。8人制のスタメンのうち…

7人がコーチの息子。あと一人はうちの長男…

 

選手選考がコーチの息子ベースになることは想像できましたが、まさか、仲良しグループではボスママの息子だけが外れるとは。

まずいぞこれは。

 

・・・と思った私の予感は的中します。

試合までの1週間、「連係を高めるため」の練習が毎日開かれていましたが、スタメンで長男だけ、声がかかりませんでした。

 

試合当日。

「コーチが『自主練でやったとおりにパスを回そう』と言ったけれど、ぼくにはよく分からなかった」と長男。

そして「もう辞めたい」と。

 

息子の悲しそうな表情に私の中で何かがぷつんと切れました。

 

「なぜ声がかからないのですか?」

そう、連絡係だったはずのボスママに聞いた結果は。

 

「いつもの仲良しグループで練習しただけなので、呼んでほしければ『仲良くしてください』とお願いしてくださいね」