
手塚治虫 「恐怖短編集」
完全に衝動買いw
短編集の中の一話「安達が原」がお気に入り.
黒塚
の宇宙版です.
「黒塚」というのは,
奉公していた家の姫の病を治すために胎児の生き肝を採りに旅へ出た女が,長い年月の後,安達が原にて旅の妊婦を殺害することに成功したが,実はその妊婦は女が旅に出る時に置いてきた実のわが娘だった.それ以後 女は旅人を襲って生き血と肝をすする鬼婆になってしまった・・・というお話.
陰陽座の
組曲「黒塚」~安達ヶ原
を聞きながら読むと雰囲気でるよ.
さてこの黒塚,
何年か前に島根へ遊びに行った時にみた石見神楽の演目にもありました.
石見神楽では討伐に来た者vs鬼婆のくだりがメインだったように記憶しています.
↓これね.
この鬼婆と討伐に来た二人は舞台を降りて客席で乱闘したりするのですが,子供が見たらトラウマになること間違いなし!ちょー怖い.ビビリのワタシはいい歳して『こっち来ないで』って思ってましたからね!
ちなみに石見神楽の黒塚は,平安時代に美女に化けて皇室に入り込み乱を招いた九尾の狐
(白面金毛九尾の狐=玉藻前)
の物語と黒塚をミックスしたものなのだそう.玉藻前のモデルは現在NHK大河ドラマ「平清盛」で松雪泰子が演じている
藤原得子
.
今期のNHK大河は毎週欠かさず見ていて,わりと気にいっています
なお,九尾の狐は討伐されて石になったと言われています.その石は
殺生石
と呼ばれ,那須温泉郷の先,栃木県那須町で見る事ができます.以前那須に住んでいた時に妻と行ってみましたが,なかなか雰囲気出てましたよ.
・・・って手塚治虫の漫画のレビューちゃうな・・・これ・・・
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伊坂幸太郎 「モダンタイムス」
週間モーニングで連載されていたのだけれど(漫画雑誌なのに),ぐっとこらえて読まず,文庫が出るのを待ち望んでおりましたのよ.
著者のあとがきによると
ゴールデンスランバー

と同時期に執筆されたもので,片やひたすら国家から逃げ,片や立ち向かう(・・・というほどでも無いけど)物語.個人で立ち向かうには大きすぎる国家という存在,その国家にとっては独裁者ですらひとつの部品でしかない・・・そんなテーマ.伊坂幸太郎らしい軽快さでサクサク読めるけれど,色々考えさせられる..
ちなみに,
魔王

と時代が続いているので(重要な登場人物も)先にそちらから読んだほうが楽しめるかも.