アルツハイマー病は認知症の60~70%を占める疾患であり、世界中の科学者らが治療法を研究しているにもかかわらず、記事作成時点では症状を抑制する治療薬が一部の患者に使われるにとどまっており、根本的な治療法は見つかっていません。カナダのトロント大学でアルツハイマー病を研究しているドナルド・ウィーバー教授は、「アルツハイマー病は免疫系が脳細胞を細菌だと誤認してしまう自己免疫疾患である」という説を提唱しています。

(中略)

ここで問題になるのが、細菌と脳細胞を包む膜を構成する脂肪分子が非常によく似ているという点です。ウィーバー氏は、アミロイドβは脂肪分子が似ている細菌と正常な脳細胞を区別できず、保護しているはずの脳細胞を誤って攻撃してしまうのではないかと考えています。これにより、脳細胞の慢性的かつ進行的な喪失が引き起こされ、最終的に認知症を発症するというのがウィーバー氏の主張です。

 

 

 

 

以前、認知症患者を多数診察している大学病院の神経内科の医師が

 

「アミロイドは脳を守っているのかもしれない。」

 

と言っていました。

 

アミロイドβが脳に悪さをしているのではなく、

 

その前に悪さをしている何かが有って、

 

それから守る、もしくは戦った後に出て来る老廃物のようなもの

 

という仮説です。

 

その仮説通りだとすると、

 

アミロイドβの沈着を減らすレカネバムは

 

なんの効果も無いばかりか、

 

もしかすると一層認知症状を進行させる可能性さえ有るということでしょうか?

 

アルツハイマー型認知症が自己免疫疾患だとすると、

 

花粉症の治療薬の抗アレルギー薬などの角度から

 

認知症の進行を遅らせる薬が開発されるかもしれませんね。