ふと思ったのですが、

 

なぜ戦略物資ともいわれる抗ウイルス薬のアビガンは製薬業では素人の富士フイルムが手にしているのでしょうか?

 

アビガンが世に出た時に、真っ先に富山化学に来社して興味を示したのは米国のペンタゴンだったと言われています。

 

その時期、大正製薬が富山化学の切り捨てを検討していました。

 

「富山化学の部分が無くなっても利益確保に支障はない。」というのが理由です。

 

ウイルスを用いた生物兵器に対抗できる治療薬は国防に関わることなので日本政府としては国内の製薬企業に権利を保持してほしいと考えていた時に、医薬品事業への業務拡大を考え、安倍首相とゴルフ友達でもある富士フイルムの古森氏が富山化学の買収に手を上げたと言われています。

 

安倍首相はアビガンを5月に承認したいと言っていましたが実現しなかった理由として、

 

「富士フイルムは厚生労働省の役人の天下りも受け入れていないので、厚生労働省が嫌がらせをした。」

 

という説もあります。

 

事実として、今年初めに承認予定だった他の抗生剤の承認も見送られていますので、厚生労働省による嫌がらせ説も否定できません。

 

アビガンを持っているのが、武田薬品工業やエーザイ、アステラスなど国内大手製薬企業だったなら、既に承認され全国の主要な病院の薬局の棚に置かれていたかもしれません。

 

ではなぜそれらの大手国内製薬企業は大正製薬が富山化学を売りに出した時に買収しなかったのだろうか?という疑問が湧いてきませんか?

 

アビガンは戦略物資であり、ウイルスに抵抗性を持たせるほどに濫用するわけにはいきません。

 

経済的に言うと必要最小限しか売ることができない、利益を出すことができない商品と言うことです。

 

アビガンの他にも富山化学には利益をもたらす商品があるのであれば大手製薬企業が手を出していたかもしれませんが、そうではなかったということでしょう。

 

現在上市されている商品に魅力が無くても、近い将来画期的な新製品を開発する可能性を持った人材や、即戦力になる従業員が多くいるのであれば即買いしていたと思いますが、製薬業界の雄達は手を出さなかった・・・。

 

と言うことは、既存の商品群と約500人の社員のいずれを見ても魅力が無い、キツイ言い方をすれば製薬業界の中ではオワコンの粗大ゴミ的な存在だったのではないでしょうか?

 

富山化学自身も「アビガンの他には何の魅力のない会社。」

 

という自覚があったとすれば、アビガンの権利だけを大手製薬企業に売るという選択肢は絶対にせず、「会社ごと」買い取ってもらうことに固執したでしょう。

 

医者と言う頭の良い人を頂点に利権や私利私欲と社会的、人道的な建て前や様々な言葉でカモフラージュした金銭の授受がうごめく医療業界、製薬業界の内情を知らず、

 

今日デジカメを作ったら明日からキタムラやヨドバシカメラに売らせることができるのと同じ感覚で、

 

素人が「アビガン」につられて富山化学と言う昭和時代の粗大ゴミを買い取ってしまった、

 

というのが実状ではないでしょうか?

 

機関投資家と言う医者並みかそれ以上に頭の良い人達や世間様の評価は、株価という数字で出ています。

 

アビガンの話が無くなったとたんに週ごとに安くなっている株価は、

 

「アビガンの他何もない会社」という評価なのでしょう。

 

元々の本業である、

 

富士ゼロックスのコピー機はテレワークとペーパーレスが進む中で低迷すると予測する評論家がいます。

 

一部のカメラマニアに評価が高い一眼レフデジカメとレンズも、今後数年間は国民全体の収入減少と観光、外出の気運が低迷すると予想されている中で贅沢品であるカメラ事業がどこまで伸びるのかは不透明です。

 

マスコミや宇宙事業でも富士フイルムのレンズが使われていますが、今後は各業界で経費削減が続くでしょう。

 

富士フイルム自体、経営維持のための経費削減のおふれを出しているのではないでしょうか?

 

自分は経費削減をするが、自社製品だけは高い値段でもバンバン売れるはずはないですよね?

 

医薬品の素人の古森氏=富士フイルムがアビガンを手に入れたことで日本国民が広く使用できないという結果を招いたということであれば、ある意味犯罪的な行為とも言えるのではないでしょうか?

 

そろそろ週刊誌の記者の皆さんは、数年間に渡って「カリスマ経営者」として雲上人の如く持ち上げてきた古森氏を突き落とす準備をしているのではないでしょうか?

 

まぁ、全て状況のパズルを組み合わせた私の妄想です。

 

信じるか信じないかは・・・。