
上映当日から酷評の嵐で、映画館での上映回数も激減。
興行収入は20億円を超える赤字が予想され、
上映開始と共にソニーと東宝の株価を下落させて
さんざんな結果となりそうな『果てしなきスカーレット』を見てきました。
余りにも酷評しかないので、逆張りをして
「もしかして様々な人達がこれから考察をして、5年後には名作だったと評価されるのではないか?」
という期待を持って見たわけですが、これがおそらく大当たりです。
確かに楽しいシーンばかりの子供が笑って見れる映画ではないです。
始まりのシーンでヒロインがいきなり汚水を飲んでゲロを吐くし、
映像の7割くらいは地獄で殺し合う描写ですので
日本テレビが欲しがっている老い先短いかもしれない宮崎駿亡き後に
30年に渡って毎年盆と正月に家族揃って
金曜ロードショーで高視聴率を取れるジブリ作品のような映画ではないです。
だからと言って駄作と切り捨てる程軽い映画でもないと思った私の考察を
作品中で使われている言葉やシーンごとに箇条書きで書いてみたいと思います。
以下を読むとこの作品を左派、グローバリスト、キリスト教徒の白人らが
広く大衆に、特に若い人達には見せないために
マスコミやSNSを使って悪評を流布した理由が
何となく想像が付くのではないでしょうか?
なお、言葉やシーンの順番は作中の順番ではないですのでご了承ください。
【スカーレット】:主人公。この映画を見る者全て。特に今生きている状況に悩み苦しんで、「もっと別の生き方もあったのかな?」と思う事がある人そのもの。
【アムレット】:父親であり、優しく穏健派の良き王。戦争より対話。
【クローディアス】:叔父であり、アムレットを殺して王と成り、貧しい民衆から更に搾取する悪い王。暴力と殺戮で絶大な権力を持ち、世界を支配している象徴。デンマーク人でキリシタンという、現在の世界を支配しているのは欧州系キリスト教徒の白人・アングロサクソンであり、彼らの果てしない欲望がこの世を地獄にしている。
【聖(ひじり)】:日本人。男性の看護師。死者の国にいて自分を殺そうとしてくる敵に対しても殴ったり殺したりしない。途中敵に矢を放つが敵は虚無として消滅していないので殺していない。他の敵には看護師としてケガを治療を施し和解しようとする。キャラバンの民と行動を共にした際には初めは反感を買いながらも人々のケガや病気を治療し、マッサージなどで癒し、微笑んでいることが多い。キャラバンの民も次第に心を開き笑い合う仲間として受け入れる。常に「与える」存在であり、他人の利益に成り、それが自ら望んだ事をしているのであれば、地獄にいても私が今いる場所は天国にも成り得ることを表現している。名前も聖人を直に表している。
【食糧難】:食糧不足で民衆が苦しんでいる時でも、城内では豪勢なパーティーが開かれている。昨今の日本の増税の一方で政治家や役人が利権を得ていることと同じ構図を暗示している。
【虚無】:完全なる死。
【死者の国】:大多数の人間が死んだら行く場所で、いわゆる地獄。
【地獄】:大多数の人間が欲望を満たすために争い、殺し、奪う場所。
【死者の国は過去、現在、未来、国々が全て一体として存在している】:作品の前提。
【死者の国とは私たちの生きているこの世】:2025年の地球上に在る他の国や民族の価値観は日本人の基準で言うと100年以上前のものもあるので、過去現在未来が同時に存在していると言えるので、今まさにこの世が地獄と言える。
資本主義社会の中で生きる個人の尽きぬ欲望と不満感や妬み恨み、戦争で人を殺し他国から奪おうとし続けているこの世は地獄。
【死者の国の住民は多国籍、他民族】:同じ場所に価値観や文化が異なる多国籍、他民族が共存するとそこは地獄と化すことを暗示している。欧州キリスト教徒の白人が支配するグローバリスト達がこの映画の酷評を広めた理由の一つ。多様性がこの世を更に地獄にする。
【死者の国の盗賊】:ラクダを操る民族は中近東やアフリカの砂漠の民。馬を操る民族はアジアの民を表していると予想。
盗賊は他の民族を殺し、奪う事が当たり前であり、現在日本に移民政策で受け入れようとしている民族そのものである。
彼らを大量に受け入れることは日本が地獄に成ることを暗示している。
【キャラバン】:死者の国においても他人と力を合わせ、分け合うことで幸福感を感じて生きている人々の集団。
【見果てぬ場所】:天国。死者の国の全ての人々が身分に関係無く行きたがる場所だが、私達この世に生きている人間同様に何処にあるのか?どうやったら行けるのか?真実を知る者はいない。
【許せ】:アムレットが殺される直前にスカーレットに残した言葉。
【フラダンス】:ハワイの文化の象徴として登場。おそらくアムレットの「許せ」は「ホ・オポノポノ」(ありがとう・ごめんなさい・許してください・愛しています)に通じるのではないかと考察。嫉妬や恨みや復讐心は地獄で生きるための大きな原動力になるが永遠に地獄から抜け出すことは出来ない。唯一自分で自分を苦しめている地獄の人生から抜け出す方法は「全てを許すこと」と、スピリチュアル的な自己実現方法や引き寄せの法則などで説かれている。
【踊り】:「神は人間の言葉が分からない。踊って想い(感謝と救い)を伝える。」
【2034年の渋谷でのダンスシーン】:不要と酷評されているシーンの一つだが、スカーレットがノースリーブ、肩出し、ミニスカートのワンピースという無防備な服で笑顔で踊っている。踊りは神と通じるものなので、近未来の日本は若い女の子が泥と埃にまみれた戦闘服を着て殺し合っている地獄の戦場ではなく、天国であって欲しいという細田監督の希望を描いている。
【死者の国の空に現れるドラゴン】:姿形からして、東洋の幸福と豊穣をもたらす「龍」ではなく、人々にとって恐怖と不安の象徴である西洋の「ドラゴン」である。最後にこの世を地獄にしていた元凶のクローディアスが虚無となると無数の鳥と成って霧散する。
【私をリーダーに選ぶなら】:クローディアス亡き後、女王の洗礼を受けたスカーレットが民衆を前に「私をリーダーに選ぶなら」と言うが、王政なので民衆の「リーダー」として選ぶ民主主義ではない。「私が王と成って・・・」ではなく「私をリーダーに選ぶなら・・・」という言葉をあえて使ったのは細田監督の「民主主義を守らなくてはいけない!」という熱い想いであろう。
【貧しい人間ばかりを虐めないでくれ】(若干言葉が違うかもしれない):スカーレット女王に民衆の一人が言った言葉。現在の日本の度重なる増税への皮肉。
【戦争のない世界】:日本人の聖と寝食を共にしたスカーレットが民衆に誓った一つ。「和を以て貴しとなす」という日本人の根本思想が世界を地獄から天国にする。日本人の思想が世界を豊かで人々が安心して生きていける世界を作ることを示している。
【古戦場跡の文字・「この地獄の門をくぐる者は一切の希望を捨てよ」】:戦争には一縷の希望も無い。全ての希望を奪い取ることを明確に表記している。戦争は決してしてはいけない。1年戦争をして白黒付けるよりも、100年対話交渉をし続けてうやむやにし続ける方が良い。
【希望を感じさせる王が女性】:おそらく映画制作の時期に高市首相が就任しているとは思わなかったと思うが、映画の公開時期と一致して高市内閣が発足。日本国民がスカーレットと重ねてこれ以上支持率が高くなることは左派、グローバリストの政治家やオールドメディアにとっては好ましくないので、悪評酷評を広めた理由の一つ。
以上が陰謀論大好きな私の考察です。
世界中の人種と民族を混ぜ合わせて灰色一色の地獄の世界にしたい。
戦争をして支配者層が利権を手に入れたい。
そんな考えを持っている人達が民衆、大衆に見せたくないと思って
悪評、酷評の風評を広げたという陰謀論に御同意いただけたでしょうか?
ネタばれだらけですが、
すでに映画館での上映回数も激減されている見捨てられた作品ですので、
逆にこのブログを見て映画館に見に行く人がいらしたら嬉しいです。
なお、入場者プレゼントとして
細田監督自筆サイン色紙を縮小したミニ色紙をいただきました。

『サマーウォーズ』の篠原夏希ちゃんのイラストでした。
これはちょっと嬉しいですね。
細田監督は篠原涼子や加藤夏希のような目が切れ長の女性が好みなのでしょうか?