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整理収納アドバイザー peko です。
今日は、転倒や打撲で、永久歯が折れたり、抜けてしまった時
の対処方法について
小学校現場では、たくさんの児童が集団で生活しているので、
1年間にだいたい数人は、永久歯をけがします。
まだ身のこなしが未熟なので、転倒して手が出ずに前歯から
地面に転倒したり、物で歯を強打したりするのです。
そして、低学年だと永久歯が萌出して間がないために、特に
折れやすいのです。
歯は、歯根膜で骨とつながっています。
歯が折れたり抜けたりした時は、その歯根膜が露出し、乾燥して
しまいます。歯根膜が乾燥して30分経過すると、歯根膜が損傷
し、再植の成功率が低下するそうです。
歯根膜を乾燥させないために、保健室にあると便利なもの
歯牙保存液のティースキーパー（ネオ）
※画像をお借りしています。
私が勤めていた市は、各学校園に歯牙保存液が２つずつ配布
されていました。
以前、こんな事例がありました。
３年生の女の子が、プールの後に教室で着替えてお茶を飲んで
いたところ、窓から蜂が入ってきたので、とても驚きました。
その拍子に手に持っていたペットボトルで前歯を強打し、根元
から前歯が抜けました。その女の子は、落ち着いて抜けた前歯を
手で受け、口を押さえて保健室に来室しました。
前歯を確認すると、汚れていなかったため、洗わずにすぐに
歯牙保存液に入れました。担任に保護者に連絡をとってもらい、
かかりつけの歯科に連絡をし、タクシーで歯科受診しました。
診察が始まったのは、抜けた時刻から約２５分経過していました。
なんとかそのまま歯を元に戻す処置を受けました。
診察後に歯科医から、歯が抜けた時の対応について受けた説明は、
・抜けた歯を歯根膜を傷めないように洗わずに歯牙保存液に入れる。
もし、砂の上に歯が落ちて汚れてしまったら、 歯牙保存液の中で
汚れを落とし、新しい歯牙保存液の中に入れる。
・30分以内に歯科を受診して処置を受ける。すると、再植の成功率が
上がる。
・処置をしたので、硬い物は前歯ではなるべく噛まない。
・経過は診ていくが、歯の色が黒く変化してきたら受診する。
と言われました。
その後、女の子の前歯は再植が成功し、変色することなく、卒業しま
した。永久歯なので、本当に良かった、とホッとしました
歯牙保存液があれば、対応がスムーズですが、もしなかった時は、
・牛乳の中に入れて、歯科を受診する。
牛乳もない時は、
・舌の下（口腔前庭）に入れて、歯科を受診する。
もし、汚れている時は、水道水でこすらずに汚れを流すといいそうです。
ご家庭で、永久歯が折れたり抜けたりすることは、ほとんどないと思い
ますが、もしもの時に憶えておくと役立ちます
最後までお読みいただき、どうもありがとうございました。