基礎体温とは毎朝目覚めてすぐに舌下にいれて測定した体温であり、これをグラフに記入したものが基礎体温表である。


通常卵胞期は低温相を示し、排卵があれば黄体から分泌されるプロゲステロンが視床下部の体温中枢に移行して高温相(黄体期)に移行する。

基礎体温表により①排卵の有無②排卵日の予知③黄体機能不全の診断④妊娠の早期診断⑤次回月経の予測 などが可能になる。

最近では不妊症に治療の際には必須のものとなっています。


一般的に

低温相は1218

高温相は1116日 月経により低温相に移行

高温相・低温相との差が0.30.5

と基本として理解すればいいと思います。


排卵の有無

高温相の形成は排卵を示唆するが、まれに黄体化未破裂卵胞症(LUFS)(排卵しないまま黄体化しプロゲステロンを産生してしまうこと)もあるのでエコーを用いて鑑別しなくてはいけない場合もある。

低温1相性もしくは高温相が7日以内→無排卵周期症を疑う。

低温相20日以上→FSH分泌不全による卵胞発育不全を疑う。

排卵日の予知

ピンポイント予測は難しい。が尿中LHと併用し比較的正確な予測は可能になってきている。一般的には低温相の陥落日がLHサージと一致するといわれています。

黄体機能不全の診断

高温相の長さや形は黄体機能を反映します。10日未満、あるいは高温相・低温相との差が0.3度以内の場合は黄体機能不全を疑います。確定診断は血中プロゲステロン値と子宮内膜日付診を用います。

妊娠の早期診断

高温相が17日以上続く場合は妊娠が示唆されます。しかしプロゲステロン補充療法やhCGによる黄体賦活療法を受けている場合は妊娠に関係なく高温相が持続することがあります。