だから、あの十勝の空が忘れられない
帯広を離れて、40年になろうとしているのに
いまだに学生時代の夢をみる
昨秋、時間を作って帯広に数日滞在し、思い出を拾いながら記憶の中の風景を探して歩いた
あの人と通った喫茶店「風」は閉店していた
広小路の商店街はシャッター通り
深夜、時間を忘れてマスターと他愛もない話をした駅前の「白い地下」はどこにあったのか記憶を辿ってもたどり着けなかった
でも、十勝の碧い空と翠色の風は、同じ空間で私を迎えてくれた
緑ヶ丘公園、グリーンパーク
40年前の情景が蘇る
夜の散歩、呼吸の音しか聞こえない
「ねえ、かっちゃん、CASIOPEAはこの次いつ北海道に来るかな?」
その声が聞こえてきそうな気がした
若かりし幼い想い出は、胸の奥を柔らかく絞めつける
帯広が恋しい
