死と指輪の3つの作品〜テセウスの船によせて | 北マングスのラフスケッチ帳

死と指輪の3つの作品〜テセウスの船によせて

樹里さんのラジオお聞きになったでしょうか?

素敵なラブシーン❤️の撮影秘話、またしてもドラマの神様の奇跡が起こり、強い寒風が撮影の一瞬だけ止んだとのこと。ドラマの神様に感謝です。

樹里さんはSF作品ならではの感情となったとおっしゃってました。

指輪は時空を超え、由紀の死も超えて2人をつないだんだ。とロマンティックな気分に今も浸っております。

 

Twitterでは、初めて樹里さんを好きになったと言う呟きも多数あり、おすすめを教えてと言う人もいました。ちょうどテセウスに通じる作品があるのです。

 

指輪、死で思い出す樹里さんの出演作があります。

一つは、2006年公開の「虹の女神」

 

映画はヒロイン 佐藤あおいの航空事故シーンから始まります。あおいは最初、遺影で出て来ます。

智也とあおいは、恋人同士ではなかったけど、智也があおいにあげた一万円札の指輪から2人の関係が始まり、あおいの死後、一万円札の指輪を見つけ終わる物語。あおいが学生時代に撮った劇中映画は近未来SFだったため、どこかファンタジーな要素もある映画作品でした。

 

ブログを書くにあたって観直したら、樹里さんの演技が、切なく瑞々しい。これを観ずに上野樹里は語れないと思います。

 

2つめは、2013年公開の「陽だまりの彼女」です。

これこそファンタジー作品。樹里さんの真緒の可愛さは文字通り人並みなずれております。

 

真緒はキラキラしたものが大好きで、夫の浩介からもらった結婚指輪を大事にしてて、、、、ある日、指輪をなくした場面から物語は徐々に死の色が濃くなって。痩せていく真緒は結婚指輪をペンダントとしていつも身につけています。樹里さんの真緒は前半の可愛さに加えて儚さが美しいです。

この作品も、時間軸が変化して過去が変わっていきます。

 

真緒もあおいも由紀も、仕事ができて芯があり、諦めないタイプ。好きな人にまっすぐなところも似ていますね。そして死という共通点。

 

 

あおいだけはほんとに死んでしまったけど、真緒は真緒なのか?という謎のままですが再会しました。

 

テセウスの由紀も過去が変わったことで生きている由紀になりました。死があることで永遠が描ける。ファンタジー要素があるからこそ、普通では味わえない感情が体験出来ます。ただ、ファンタジーな作品にリアルを感じさせてくれることは、大変難しいと思います。樹里さんにそんな作品が多いのは、偶然ではなく、上野樹里なら出来るという期待と、難しい役にチャレンジしたいと言う樹里さんの向上心の賜物の結果だと思うんです。

 

 

今週のテレビ雑誌や樹里さんの記事によると由紀の再登場は確実のようですが、これまでと違った由紀の人生を歩んだ由紀になるのはほぼ間違いないので、現在に戻った心がどんな由紀と再会し、幸せになれるのか?なれないのか?

 

そもそも出産後に亡くなることになった由紀の運命は変えられるのか?気になるところです。

 

新型コロナウィルスのせいで、国中の娯楽がどんどん中止や延期になっている中で、自宅のテレビで楽しめる伝統の日曜劇場のドラマが「テセウスの船」と言う近年稀な連続ミステリー作品で、夢中になれることは幸運だったと思います。