【愛魂プロジェクト】大河ドラマ江 29話「最悪の夫」〜母娘のわかれ〜 | 北マングスのラフスケッチ帳

【愛魂プロジェクト】大河ドラマ江 29話「最悪の夫」〜母娘のわかれ〜


皆さん、ごきげんよう龍子です。
師走で、江走(しわすでごわす)
年末の気ぜわしさから、ホッと一息していただきたいですわ。
その割には内容に所々棘が出そうな予感がしますわ。

あらかわいい!完ちゃんの笑顔。
でも、この笑顔が見れなくなんて...


完ちゃんの乳母さん、地味に存在感有り。
幼稚園の先生にこういう女性がいるからかしら?乳母っぽい。
後に公家に嫁ぐことになる完ちゃんだから、この乳母も実は才女なのかしらん。


江様の笑顔も眩しいっす 淡黄色の着物が母娘ペアなのね。

こういう幸せな時間をもっと描いて欲しかったわ。女史は江様にS過ぎるのよ。

もう、この方が嫁取りに参りました。

「お江様は宝を持っておる...その宝を徳川に!」


「伯父上に言われたような気がして」
覚悟を決めた江様はいつも凛々しいです!


秀吉様に「完は置いて行け」と言われ


この回の話がわかりにくいのでアイコンにはしませんでしたが、この画がとても綺麗ですわ
眠る完ちゃんを枕元で優しくも切なく見守る江様です。


淀殿が完ちゃんを置いていくことを説明&説得しに来ました。

 
理路整然と優しく語ります。(いつも正しいキャラ...)


「姉上の子として育ててくれますか?」
訴えるような目が脚本の粗さを帳消しにしてしまう、う、う。


旅立ちの朝。思い出の風車を手に呆然としているような江様。
母娘が引き裂かれるというのに「静かな別れ」です。
この静かさが余計に寂しさを感じさせます。


泣くのは籠の中。強さと隠れた弱さが江様の魅力です。

女の子は母親のものというのが戦国の常識だったけど、豊臣に置いて行かねばならなかった事情も元を正せば、秀吉さんのせいなんだからねっ!
(秀次さん一族が生きてれば血統沢山残ってるから完ちゃんは江様と一緒に徳川に行ったかもしれませんね)

そして婚儀。


首や手までお白いで塗ったというけど、白無垢にはこのくらいの肌の色がいいのですわ。せっかくきれいなのに浮かぬ顔なのは...


ドキ・ドキの初夜でも浮かぬ顔なのは...

↓この人のせいです


ニヒルな笑顔が小賢しい秀忠様。

対するお江様も負けていません!

この時の江様は「己が運命に従おうと決めた」という原作でも一番かっこいいセリフのシーンでした。江様が自分の運命を受け入れ、水の如き生き方を敢えて選択するんですから。
でもバックの音楽がガクッって来るんですの。あのタンゴみたいなやつ...
なんでこんな大事なシーンにこの気の抜けた音楽なのか?最初に見た時から疑問でしたけど、本日やっと分かりました!

この場面の秀忠さんの心情に沿った音楽なんですね。
おいおい!そこは主役の心情に合わせるべきでしょう!
この音楽のせいでこの回の感動は半減してしまいました。
この時の演出は初演出の田中正さん、江の旅立ちのシーン等いいとこもあったけど、このBGMは残念でしたわね。


「先の惚れたほうが負けですからね


題名クレジットと江様の心情が見事にリンク。ほんと「最悪の夫」です...
来週の確変が楽しみでしたから、許しましたけど本放送の時は江様が不憫でなりませんでした。

さて、ちょっと毒吐きタイムですわ。前回、前々回と母は強しで凛々しい江様を描いたのに今回は、いろんな大人の事情もわからない鈍感なセリフしかないんですよね。なぜ田渕さんはこんなにふらふらしちゃうんでしょうか?母娘の絆は確かに世代を越え、時代を越える普遍的なテーマだけど、江様の気持ちと行動を説得あるリアリティを持って描くには何か足りなかったんでしょうか。
歴史小説家の塩野七生さんとか、永井路子さんのような大量の資料を読み歴史家より歴史に詳しいくらいのベースが無いと特に、みんなが知ってる(と思い込んでいる)時代のドラマは描けないのかな。なにより、主人公に軸足が常にあるかどうかかしらん?
あら、わたくし去年も同じような愚痴を言ってましたわね。ほほほ
こちらの不満不平もキャストの演技でオブラートに包んでカバーしてたと思います。ほんと、ご苦労様でした。(今さらまた感謝ですわ)


さて、完ちゃん役の栗本有規ちゃんはいろんなドラマとかCMに出て活躍してるみたいよ。
1年半前よりも大きくなってるの。可愛いわ
セイバンランドセル CM



いつかまた、樹里様と共演なんてことがあるかもね。

それではごきげんよう、京極龍子でした。