筑豊風土記 | 筑豊風土坊のブログ

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筑豊風土記 の名称は明治前期の石炭採掘より 筑前の遠賀・鞍手・嘉麻・穂波の4郡と 豊前の田川郡の5郡の石炭組合の設立によって 筑前・豊前の頭字を取り 筑豊 の名称が使われました。 この 筑豊の歴史・生活を知って頂ければの 筑豊風土記 です。

 

             秋月街道 秋月城下町 その1 (11)


 秋月城下では、まず 秋月氏 に付いて知ってみたいと思います。 秋月氏の祖は、平安時代に大宰府で勢力を誇った 大蔵氏 が源平争乱時、平家に属しましたが破れ、鎌倉時代、 建仁3年(1203)に幕府より 秋月庄 を賜り以後 秋月氏 と称しました。

その後、戦国の世で大内氏と密接な関係 となり 夜須・上座・下座付近の近隣地 でも勢力を伸ばし 天文20年(1551)の大内義隆の家臣の反逆により 秋月氏も後ろ盾もなく 弘治3年(1557)大友氏に敗れましたが、その後、大友氏が衰退し、いち早く挙兵した 秋月種実は筑前・筑後・豊前 まで勢力を拡大し、薩摩島津と同盟を結びます 天正15年(1587)日本統一の豊臣秀吉から敗れ 日向高鍋へ流され 初代から17代 約400年の活躍は終焉 を迎えます。 (中世すまでの秋月氏)


近世に入り、慶長5年(1600)関が原の戦いで徳川家康は恩賞として筑前の国を黒田長政にあたえ、長政は福岡城に、その後二代藩主忠之は、弟長興に秋月五万石を与え 支藩秋月藩が誕生します。 八代藩主長舒は秋月藩中興の名君で (叔父が米沢藩主 上杉鷹山で゜秋月家からの養子) 叔父を模範とし 文武では 藩校「稽古館」、産業では養蚕・木蝋・和紙・葛・川苔を積極的に取り入れました。(原古処を師とし 兵学・馬術・槍術・砲術・柔術などの講義  ほかにも 緒方春朔はジェンナより6年も前に種痘を行いました。)


明治2年(1869)12代長徳は秋月藩知事となり4年後、免職となり 約270年の秋月支配は終わります。明治9年(1876)、士族による熊本神風連の乱で、秋月党も決起します。 しかし 乃木希典の小倉鎮台兵に破れます 西南戦争の4ヶ月前のことです。

   

秋月城下について話を戻します、 だんご庵の近くには、本覚寺(北緯33度28分32秒 東経130度42分11秒 標高185m) ・ 白山宮(北緯33度28分17秒 東経130度41分57秒 標高146m)古処山山頂の三個の大岩から遷宮の神社 ・ 長生寺(北緯33度28分16秒 東経130度41分30秒 標高126m)は曹洞宗医王山長生寺で斉藤秋圃による天井絵有名・ 古時寺(北緯33度も28分16秒 東経130度41分17秒 標高109m)は 黒田家菩提寺 で正保4年(1647)建立黒田家初代長政から12代黒田長興までの墓を祀る  またまだ 古神社・仏閣は多くありますが このくらいで (秋月城下絵地図を御覧ください。)


秋月の中でも 野鳥橋を渡り 城周辺の杉の馬場(北緯33度28分11秒 東経130度41分36秒 標高121m)に入ります。 杉の馬場は、秋月の観光の中心地であり500mも続く桜並木 ですが江戸時代は上級武士の屋敷が両側に建っていたと言われています。

現在は、秋月美術館 (藩校 稽古跡 北緯33度28分10秒 東経130度41分36秒 標高122m)・ 秋月郷土館 (戸波半九郎邸跡で現在藩政時代の遺品が展示 北緯33度28分08秒 東経130度41分38秒 標高125m)を見ることが出来ます。 他の名所に付いては 次回 その2 に続きます。


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         秋月城下絵地図                         本覚寺

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           杉の馬場                          秋月美術館 

  
  
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 秋月郷土館付近                       秋月郷土館

  
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  長生寺                       古心寺(黒田家菩提寺)


      


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