KappaはGIVIのOEMなのか? | まだ乗ってるよ 2012年型 KTM 200 DUKE~

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ヒトめぼれ かっこいい…

またこれを使い始めるのでちょっとカスタマイズ。シンデレラフィットの道具プレートがありましたので付けてみました

本題

BOXで有名なGIVIのトップケースにそっくりの品を出すのがKappaで、僕のKappaのモデルは何だっけな、とググっていると

 

KappaはGIVIのOEMなのか?

 

GIVIとKappaのベースプレートは互換性あるのか?

 

という疑問を多々見たのですが、不確実な情報が飛び交っているみたいなので解説すると

 

「ジビのOEMだけあって品質はしっかりしている」とか「KappaはGIVIの合弁会社」「兄弟メーカー」「工場は同じみたい」とかは不正確で


「KAPPAとGIVIは同じメーカの別ブランドと思ってくれて良い」とかで、これはほぼ正確だけど残念! 「と思ってくれて良い」どころか

 

Kappa は GIVI の サブブランドです

 

KappaのHPGIVIのHPもお互いの関係を書いていないから混乱する。GIVIは世界向けHPにも書いてなく、Wikiにも「GIVIは1978年にヴィセンツィにより設立されたとだけしか書いて無く、KappaをWikiるとこれになる

ま、そうだよね^^;

 

ところがですね、Kappa Moto でググると出てくるんですよね(たぶんKappaだと靴やアパレルのKappaとまちがえるから)

要約しますと1956年Cappaとして誕生したこの若いブランドは、パオロ・ヴェットーレによりイタリアで開発され 〜中略〜 すぐに高みを目指す可能性と能力を備えたブランドにとって限界を感じるようになりました

 

そして、ブランド登録から10年後の1991年に、元モーターサイクル チャンピオンで Giviブランドの創設者であるジュゼッペ ・ヴィセンツィ会社とブランドを買収し、Cappa を Kappa に変更しました


つまりイタリアの古い小さなバイク用品メーカーだったCappa(「勝利」をサポートするという意味)は1956年創業にもかかわらず、ブランド登録したのは1981年と、のんびりとした田舎会社だったのかな

 

一方のGIVIは1983年に初のトップケースの「E34」をデビューさせ好評だったようです。E34は今に繋がるほぼ完成品ですね。「モノキー」は同年に、「モノロックは」1990年にGIVIが開発したらしい (特許は取ってるみたいだけど何故かコピーが多いナゾ)

 

1991年、その田舎会社をGIVIが買収したのはきっと、軌道に乗り始めたGIVIの拡大戦略で、Cappaの製造技術や工場を活用したと推測されます

 

これがGIVI初のトップケースの「E34」100ズウォティ(約3,990円)で買えるみたい @ポーランド

Cappaの方が創業は古いし、イタリアではそれなりに名の浸透した良いイメージがあったのかな? Cappaと発音と同じKappaに変えて残したのはナゾですが

 

もしかすると、GIVIの会社イメージ戦略として「KappaはGIVIのサブブランド」として、GIVIは自分の名のブランドを高級イメージにする


その為にKappaにはGIVIより大幅な値引きも許して売る戦略だったのか? そしてGIVIより手ごろ価格だったから「普及版」として売れたと思いますが、この辺りは推測でしかないのですが


ラインナップ的にも似たようなものになりますが(かつてはエンブレムだけ違って全く同じものもあった)、クオリティー的には同じものです

 

この歴史的経緯を皆さん知らないから、KappaはGIVIの劣化コピーみたいに言う人もいますが、それは大きな誤りです

 

と書いていて、裏を取るためググったら、今はちっとも安くないやん!

2019年頃に初めて買った大型トップケース、10,000円もあれば買えたのに(笑)

当時はヘルメットも楽に入り大きいと思ったが、今じゃ小さく感じる。シルバーのプレートがどうもシックリこなくて黒に塗った。こちらも金運アップでゴールドに塗り替えるか

小型のバイクはこのくらいのサイズ↑が邪魔にならないのかもね

 

少しだけデザインを変えた製品も作るようになったんですね。右のGIVI E43NTL 似のKAPPA K433NBRDトップのデザインが異なるが、ケース下部は同じの様です

少しだけ安い。2,000円あったら美味いものが食べられる。てか、これにはバックレスト(安くても5000円相当)が付いている。やっぱりKappaの方が、かなりお買い得感がある

悩むよね。ネームバリューのGIVIか、安めで質実剛健のKappaか

それはさておき、GIVIとKAPPAの製品には共にモノロックモノキーがあり、これ同士は互換がありませんが、同じモデルとか同じシリーズなら基本的に互換性があります (試したのは数種類だけなので全部完全互換かは知りませんが)

これはGIVIのベースプレートにKappaの35Lを付けたところ

「GIVIとKappaは微妙に違って合わない」と書かれている密林コメントを見ますが、実際には聞いたことは無いですね


但し他のコピー品メーカー。例えばワールドウォークのなんかはGIVIモノロックのコピーで、仕組みも外観もそっくりなんだけど、所詮はコピー品

GIVI/KappaのBoxは微妙にベースプレートに上手くハマらずに浮くから、シーンに合わせてボックスだけ簡単には交換出来ない。仕方ないのでワールドウォークのボックス側に穴を開けて、L字ボルトでGIVIのプレートに留める方法だけど、面倒臭いんだよね

 

下はGIVIとワールドウォークのモノロック式ベースプレート

 

同じなのはプレートの形だけで、ツメの高さ・切れ込み位置とかロック側プレート形状とかは微妙に違うから合わない (右がGIVI)

 

オマケ

 

Kappaの海外HPは非常に丁寧で、車種別にフィッティングも出てきます。型番でググるとDUKEもこんなのがあるんですね

以上、参考になれば幸いです~

 

オマケ

 

サブブランド戦略って←↓この説明は分かりにくくってクソだけど

アパレル業界では大ざっくりとセカンドラインとか姉妹ブランドとかの言い方が普通みたいで

 

より低価格のアイテム展開をすることによって、メインブランドのブランドイメージを崩すことなく、その知名度を活かし、新たな客層へのアプローチが可能になります~セカンドラインをきっかけにメインブランドも知ってもらい、将来的にはメインブランドの顧客にする目的もあります。

 

は分かりやすいね

 

経営知識的に言うと、GIVIとKappaは同じ資本みたいだから「コーポレート・ブランド」ではなく、事業単位の「事業ブランド」ですかね

 

UNIQLOならGU、ブレーキなら「Brembo(ブレンポ)」と「BYBRE(バイブレ)」みたいなものかな。僕の懇意のパッドのSBSもBremboのグループブランド(正確にはカテゴリーブランドかな)だったのか、知らなかった