ガス缶(OD缶)の知識 | まだ乗ってるよ 2012年型 KTM 200 DUKE~

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ヒトめぼれ かっこいい…

知らなかった。110缶サイズと言われているOD缶についてですが (引用:後述「ぜつえんさん」サイト)

Amazonは価格変動が激しいのですが、2024/4/27時点の販売価格はこうです

 

(英)イーピーアイガス(EPIgas) 110パワーカートリッジ G-7013 529円

(瑞)RIMUS(プリムス) GAS CARTRIDGE 小型ガス IP-110 561円

(日)ソト (SOTO)  パワーガス トリプルミックス 105 649円

(米)JETBOIL(ジェットボイル) ジェットパワー 100G  649円

(米)MSR アウトドア ガス缶 イソプロ 110  770円

(日)スノーピーク(snow peak) ギガパワーガス 110 プロイソ 627円

(日)スノーピーク(snow peak) ギガパワーガス 110 イソ 528円

 

(日)キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG) レギュラーガスカートリッジ CS-150 M-8258 (充填量約150g) 800円は150缶なのでこの表には載っていません。人気メーカーの(米)コールマンにも100/110缶は無く、純正イソブタンガス 200T (充填量約230g) 685円の200缶からなのは、アメリカンなモーターキャンプ向け製品が多いからかな

 

イソ」はイソブタン+ノルマンブタンの混合ガスで、「イソプロorプロイソ」はイソブタン+プロパンです。SOTOのトリプルミックスは「イソブタン+ノルマルブタン+プロパン」の3種配合のパワーガスです

 

イソブタンよりもプロパンの方が、沸点が低く、より寒い地域でキャンプする時でも火力を安定して保つことができるとされていて、缶が冷えると火が弱くなるのは卓上カセットコンロでもありますよね

 

平地でも厳冬期の朝はマイナス温度になりますから、イソだと火が弱くなります。ガスを替えなくともこんなヒータープレートもあるんですね。[普及価格版のキャプテンスタッグ イグニス パワーインクリーザー] (僕は寝袋に入れて冷えないようにしてます。またUSB電熱ヒーターシートを巻くというアイデアもあります)

EPIgasはイギリス、SOTOとスノーピークは日本、PRIMUSはスウェーデン、JET BOILとMSRはアメリカの会社。これを元にこのブログ主さんは最初の3社のを100缶、他を110缶と呼ぼう、と書かれているのは納得です(引用:後述「ぜつえんさん」サイト)

こうしてみると、キャンプバブルに乗って軽薄になったとデスっていたスノーピークの「110 イソ」が一番になるのかな…

 

ところがだ、この中でMSR、JET BOILとスノーピークのガス充填は韓国の太陽(TAEYANG)と言う会社によるもの

 

EPIgas、SOTOは日本の東邦金属工業でガス充填、PRIMUSがエヌケイケイのガスです。PRIMUSは日本ではイワタニプリムスで、エヌケイケイは岩谷産業のガス充填用の子会社です

 

ということは、SOTO(新富士バーナー)は「日本製」と高らかに謳ってますので、愛国心溢れる僕としては、やはりSOTOを使うべきなのでしょうかね(笑)

 

この「ぜつえんさん」サイトの着眼点の素晴らしいのはこの表

出発前に気になるのが残量で「足りるかな?」なんですが、これがあれば大まかな残量が分かりますね

 

ということで、とても詳しく書かれているこちらの引用した「ぜつえんさん」サイト。もっとためになる事がいっぱい書いてありますで、キャンパーの方はぜひ参考になさってくださいね

 

ちなみにですが、卓上コンロで使うカセットボンべ缶、通称CB缶は阪神淡路大震災の時にガス器具がメーカー同士で互換性が無く、これはイカンと言うことで、缶の口径、ピッチなどを統一し、ガス器具が変っても日本のメーカー品であればCBガス管は完全互換にしました (参照:JISS2148:2013 カセットこんろ用燃料容器)

一方のアウトドア缶、通称OD缶の器具はCB缶の卓上コンロの様に一般家庭には普及してないため、ガス缶の共通化はなされませんでした

 

OD缶のバルブには欧州規格「EN417」に基づいた「Lindal B188」という規格が存在しますが、日本では統一規格がないとされています。こちらのサイトは実際にお持ちのキャンプ用品の解説をしている大変参考になるサイトで、キャンパーの方はこちらもぜひ参考になさってくださいね

実測した方のブログでは微妙に違うと解説されていました

パッキンやフランジの違いや、ネジ径・ピッチなど、コンマ何ミリの違いがあってもガスですから、微妙に漏れ出ることも考えられます。


まあ、実際に使用するのは換気の良い屋外なので、漏れ出て引火した、みたいな実害は聞いたことはありませんけど、他メーカー混在時の事故はメーカーが補償する生産物賠償責任保険(※1)」は受けられないとの事です

 

ですので、殆ど実害なく他メーカー器具に他メーカーガス缶を使えない事もないのですが、メーカーは推奨していません。が、皆さんあまり気にされていないのは、あくまでも自己責任と言うことですね

 

補足※1:【生産物賠償責任保険が何かというと、「この表記がある製品を使って消費者に損害が生じた場合はメーカーが賠償しますよ」という保険のことです。】と書かれている解説サイトもありますが

 

間違えやすいのですが、↑は多分PL法との勘違いで

 

「生産物品質保険は」生産物のリコール等によって企業側が被る損害を補償する保険です

 

一方、PL保険は生産物によって健康被害や財物損壊の被害を被った相手方への法律上の損害賠償責任等を補償する保険です

 

だそうです

まあ、作った企業が補償を受けられるのなら、結果的に消費者にも補償が受けられやすくなる、のかな?