『集結!! 2015』 超力戦隊オーレンジャー20周年同窓パーティー・レポートその6 | 朝だから再結晶

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 ぞくぞく登場!





 そうこうしているうちに、ついにオーイエロー・二条樹里中尉役・麻生あゆみさんが到着!


 ちなみにこの日は新しいゲストが登場する度に乾杯をやり直してて、結局 最終的に何回やったのかわからないくらいだった。


 現在の麻生さんは「マダム」といった感じで気品があって、かつ体系は当時通りの「おのれナイスバディ!」、本当にお美しかった。


 この日の麻生さんのお姿は宍戸さんや珠緒さんのブログでも拝見できる。


 二人のお子さんがいるという麻生さん、こういうイベントに出るのは初めてということで、つまりはガチで20年ぶり(カーレンジャーVSオーレンジャーぶり)の再会ということになる。


 お子さん二人はオーレンジャーはもちろん、現在放送中の『手裏剣戦隊ニンニンジャー』も観ているそうで、麻生さん同様この日を楽しみにしていたそうだ。


 麻生さんは登場するなりオーレンジャーメンバーを見て大興奮、正岡さんや山口さんに抱きつきまくっていた。


 そんな麻生さんに、珠緒さんが「お客様にごあいさつを」と促す。


 さすが珠緒さん、「慣れてる」って感じがする。


 素州さんが麻生さんに撮影時の思い出を聞くと、一番の思い出は「珠緒ちゃんが帰りのロケバスの中でぬるい缶ビールをちびちび飲んでいたこと」とのこと。


 ちなみに麻生さん、オーレンジャー当時は他の仕事もあり、かなり忙しかったそうだ。


 他のメンバーに比べ樹里の単独メイン回が少ないのはそういった理由があったからかもしれない。





 ここで素州さんのお話。


 実は今日 司会をやるということで、自宅から当時の台本を取ってきたのだという。


 すると、偶然にも台本の中に当時のスケジュール表が入っていて、それによればなんと7月4日、つまり20年前のまさに今日、オーレンジャーの撮影が行われていたのだそうだ。


 これには客席のみならず出演者席からも驚きの声が上がった。


 撮影されていたのは第24話『笑う懐かし男!!』の、桃が駄菓子屋を訪れるシーン。


 まさかその20年後にこうして同窓パーティーが行われているとは、その頃は誰も想像もしないだろう。


 さらにここで予想外のゲストが!


 なんと当時のアクションチームの面々が登場!


 これはブログやツイッターでも告知されていなかったことなので客席は騒然となった。


 登場したのはオーブルーのスーツアクター・竹内康博さん、オーイエローの中川清人さん、オーピンクの村上利惠さん、そして数々のマシン獣を演じた福沢博文さん!


 竹内さんは元からそういう方なのか、はたまたすでに酔っていたのか、大変に陽気な方で、誰かが何かを言うたびに反応したり茶々を入れたりと会場を大いに沸かせてくれた。


 特に素州さんに対しては身内ということもあってか容赦無く、素州さんが何か一つ言うと、竹内さんは四つも五つも反応するといった具合だった。


 知っての通り竹内さんはバリバリの現役、自己紹介の際には「ニンニンジャーではシノビマルをやってます!」と言っていた。(ただこれは観客達にはボケだと伝わりにくかったようだ)


 ちなみにまだやったことのない色はピンク、ホワイトだという。


 さてこのアクションチーム4人、なんと僕の席のすぐ後ろに座ったのでビックリした。


 モニターにはメイキング映像が流れ始める。


 まず映ったのは、川(かなり流れが激しかった)の中州のような場所でポーズをとっている5人のオーレンジャー。


 おそらくOPの「オーレッ!」の部分ではないかと。


 中川さんは「これは1月12日!」とキッパリ断言。


 まさにオーレンジャーの撮影初日で、かなり印象深い撮影だったようだ。


 素州さん曰く、ここは本来入ってはいけない場所だったそうで、地元では自殺の名所と呼ばれていたそうだ。


 次にモニターに映ったのは、同じ川の、今度は滝の部分。


 滝の上にはスタントの方々が演じる主役4人とバーロ兵達。


 第1話、バラノイアに追い詰められた4人が滝壷に落ちるシーンの撮影風景だ。


 これを観た竹内さん「これは本当に危なかった!」と当時を振り返る。


 なんでも、今までアクションをやってきた中で五本指に入るほどの危険な撮影だったという。


 あの日、主役4人のスタントをした竹内さん達は、台本通り滝壷に落ちた。


 しかし、そのシーンの撮影が終わって川から上がってきたのは3人。


 何度数えても3人。


 樹里を演じた中川さんがどこにもいないのだ。


 これには現場にいた全員が大慌て。


 すぐに捜索が始まった。


 滝の先には、落下した人が引っかかるようにロープが渡してある。


 そこも確認したが中川さんの姿は無い。


 そして捜索開始から5分、滝壷から中川さんが飛び出してきた。


 中川さんは5分間ずっと川の中にいたのだという。


 川の中で、キラキラした水面は見えるのだが、どうしても浮かび上がることができず危なかったそうだ。


 そのうちに川底に足が着いたため、思い切り蹴って浮上したのだという。


 まさに命がけの撮影だったわけだ。


 ちなみにこのお話の間、モニターの映像はどんどん進んでいて、OPの海岸でバーロ兵と戦っているシーンが映ったりしていた。


 しかしお話ししているアクションチームの方々は僕の後ろにいるので、さてどっちを観たらいいのか困ってしまった。


 竹内さんは映像が進むたびに「(川のシーンに)戻せ戻せ!」と言っていた。


 次に危なかったエピソードを語ってくれたのは村上さん。


 村上さんが「観覧車の……」と言いかけると竹内さんが「それだ!」


 五本指のうちのもう一つがその話なのだという。


 それはVシネマ『オーレVSカクレンジャー』撮影時のこと。


 村上さんはカクレンジャーの鶴姫のスタントを担当していた。


 撮影したのは、鶴姫が地上30メートルの観覧車(後楽園ゆうえんち)からロープを使って降りてくるシーン。


 ロープだけではなく、安全装置のワイヤーを付けて撮影に臨んだのだが、撮影がスタートした直後に衝撃の事態が起こった。


 安全装置が外れ、地面に落下してしまったのだ。


 撮影を見守っていた人達は騒然となったという。


 そのとき村上さんは、とっさの判断でロープを足に絡み付かせた。


 そして、本当にロープ一本で地上まで下りてきたのだそうだ。


 足は火傷状態だったという。


 最後に福沢さんのエピソード。


 福沢さんが話し始めるなり「それだ!」と竹内さん。


 福沢さんのその話も五本指に入るそうだ。


 オーレンジャー危険すぎだろ! と思わずにはいられない。


 それは第9話の撮影でのこと。


 福沢さんはマシン獣バラダーツのスーツに入っていた。


 この回は、バラダーツに桃の射ったアーチェリーの矢が刺さるというシーンがある。


 どう撮るのかと思ったら、なんとカメラの向こう側からアクション監督の山岡淳二さんが本物のアーチェリーでこちらを狙っていたという。


 ギリギリと弦を引く山岡さんを見て竹内さん達は「ちょ、ちょ、ちょ……」と息を飲んだそうだ。


 一方、撃たれる福沢さんは逃げるわけにもいかないので、バラダーツのスーツの中でできるだけ身を強張らせていた。


 そしてついに矢が放たれた!


 矢はきれいにバラダーツ頭部の出っ張りに命中。


 みんながホッと胸を撫で下ろす中、山岡さんは事も無げに「これでいいんでしょ」と一言。