『集結!! 2015』 超力戦隊オーレンジャー20周年同窓パーティー・レポートその5 | 朝だから再結晶

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 ブルドント登場!

 (この辺から話の順序がゴッチャになります。さすがにどんな順番で話していたかまでは思い出せませんでした)






 と、ここで会場内に不穏なBGMが。


 それと同時に「あの声」が聞こえてきた!


 「やいやいオーレンジャー! 立川のこんなところでなにやってんだ! 僕は呼ばれてないぞ!」


 客席が盛り上がる中、宍戸さんは「ドラえもんで聞いたことのある声だ」と一言。


 すると声の主は「そうそう僕はスネ夫、って違うだろ!」とノリツッコミ。


 さらに珠緒さんが「妖怪の……」と言うと「そうですウィスパーです、って違うよ!」と天丼。


 客席はドッカンドッカン ウケている。


 そして「僕だよ僕! バラノイアのブルドント皇子だよ!」と登場したのは、バラノイア帝国の皇子ブルドントと皇帝カイザーブルドントの声を演じた、関智一さん!


 登場後は「カイザーブルドントに成長した」とのことで普通の声色で喋っていた。


 ステージで待ち構えていた宍戸さんと対峙する関さん!


 関さん「吾郎! 今日こそ決着をつけてやる!」


 宍戸さん「いいだろう、だが今日は仲直りだ!」


 関さん「よし!」


 握手する二人!


 オーレンジャーとバラノイアの間に結ばれた友情!


 客席は謎の感動に包まれた。


 そんなこんなでここから関さんトーク。


 ブルドント役はオーディションで射止めたという。


 当時はガンダムにも出演していて「ガンダムでは地球を守っていたのに、オーレンジャーでは地球を侵略していた」と話す。(僕はガンダムについて詳しくないので、もしかしたら間違って聞いてたかも)


 「ブルドントのイメージはスネ夫」と聞かされていた関さん。


 スネ夫はやってみたかった役でもあり、張り切って現場に入ったところ「本物がいる……」。


 言うまでもなく侍従アチャの声を担当していた肝付兼太さんのことであり、関さんは「だったら肝付さんがやればいいんじゃないか」と思ったそうだ。


 肝付さんにアドバイスを受けながらブルドントを演じ切り、数年後 本当にスネ夫を演じることになったという関さん。


 さらに撮影時の思い出が語られる。


 まず「とにかく宮内さん(三浦参謀長役の宮内洋さん)が怖かった!」とのこと。


 子供の頃ゴレンジャーで観ていた宮内さんが目の前にいるのにも緊張するが、「とにかくオーラがハンパなかった」そうだ。


 宮内さんの話題が出たことで、宮内さんに関する話が出始める。


 みんな宮内さんのことは怖かったらしく、宍戸さん曰く「珠緒は宮内さんを避けていた」「そのせいで名前を覚えられず宮本さんと呼んでいた」とのこと。(珠緒さんは反論してました)


 宮内さんのこだわりは凄まじく、階段程度の段差を飛び下りるときにも、両手を上げて「トイヤッ!」と叫んでいたらしい。


 また、オーレンジャー5人で宮内邸に招待された際には餃子100個が振る舞われた。


 食べても食べても食べきれず、やっと食べ終わったと思ったら次の100個が出てきたそうだ。


 そうして餃子を食べながら、『仮面ライダーV3』等の宮内さん出演作を朝まで観て勉強させてもらったとのこと。


 ちなみに宍戸さん曰く「珠緒は10分で寝た」。(珠緒さんは反論してました)





 話題は関さんの苦労話に。


 当時、関さんとよく一緒に録音していたのは、皇帝バッカスフンド役の大平透さんと、王妃ヒステリア役の松島みのりさん。


 言わずと知れた声優界の大・大御所二人であり、若かった関さんはとにかく緊張したという。


 そして、関さんの口から有名な「あの事件」が語られる。


 その日、声優陣は朝7時に集合し、自分達の出番が来るまでJACの控室を借りて待機していた。


 主演5人のアフレコが終わるのを待っていたのだが、待てども待てども呼ばれない。


 だんだん大平さんの機嫌が悪くなってくる。


 大平さんと言えば業界内で最も怖いと言われている人物。


 関さんは若かったため特に話すような話題も無く、三人だけでひたすら待ち続ける時間はまさに拷問だったという。


 そして7、8時間が過ぎた頃、ついに「大平様がおキレあそばされた」。


 大平さんのキレっぷりは凄まじく、それ以降、戦隊側と悪側は別々の日に録音をするというルールが生まれ、現在に至るのだそうだ。


 まさに戦隊シリーズの新しい歴史が刻まれた瞬間だったと言える。


 関さんが『電磁戦隊メガレンジャー』で再び戦隊シリーズに戻ってきたとき、ちゃんとこのルールが適用されていて感慨深かったそうだ。


 ちなみにバッカスフンドは中盤でオーレンジャーに倒されて退場、大平さんもクランクアップとなるが、関さんは「死んでくれて良かったー!」と心からホッとしたと語った。


 あれから20年、アフレコ現場はどんどん改善されているのだそうだ。


 当時のアフレコ室は床が剥き出しの地面で、雪が解けたりするとドロドロになったらしい。


 また防音設備も不十分で、ヘリが飛んで来ると収録は中断。


 本当に大変だったそうだ。


 関さんは何度も戦隊シリーズに関わってきたが、とある戦隊の出演者がアフレコのあまりの大変さに、途中で来なくなってしまったこともあったという。


 ちなみに誰だったのかと素州さんが聞いたが、さすがにそれは言えないとのことだった。


 そういうわけで、決して逃げなかったオーレンジャーメンバーは偉いと讃え、関さんは退場していった。