選挙のたびにネットに流れる「不正選挙」論。今回も色々なところで登場している。
僕はこの手の論議には懐疑的というか、まったくお話にならないと思っている。たとえ、安倍政権に反対し、安保法案に反対し平和を願っているとしても、こういう「陰謀論」に与する人は信用できない。というか、まともに論議ができない。論議ができないで「正義」を掲げる人は基本的に「カルト」と同じである。「IS」や「アルカイダ」を批難しながら、こういう人たちを批判しないのは論理矛盾であると思う。
といいながら、このブログを引用したのは、掲げられている資料が言っていることを完全に裏切っているからである。
この人がいいたいことは単純で、「2000年の総選挙と2014年を比べると、与党票はほとんど変わらないのに野党票だけが700万票減っている。これが不正選挙の結果だ」というものである。
ところが、この人の分析には決定的な誤りがある。それは「投票率の推移」というものをまるで無視していることだ。投票率に触れていないわけではない。しかしそれは過去の投票率が掲載されいているHPのアドレスを示した後、「だいたい7割で投票率は推移している」という勝手な断定で終わっている。ところがそれは全く事実と異なる。
衆議院選挙で7割以上の投票率であったのは1990年の「消費税解散」以降一度もない。最も近かったのは2009年の69・1%でこのとき民主党は大勝利して政権についた。これに対して文章に出てくる2000年と2014年を比較すると投票率は62%台から52%へと10%も落ちている。こういう重要なことがまったく無視されいるのである。
与党の得票が変わらずにいるのだから、「消えた野党票の700万票」はこの「10%」であったと考えるのが普通である。ところがそうはならないらしい。
僕にはこの投票率推移と野党票の減少は非常に納得のいくものに思える。また同時に野党票の減少の中でも社民党と共産党の目減りがひどく、両者で500万票近くがなくなってしまったというのもよくわかる。両者とも、「かたくな」であることでは人後に落ちない政党だ(共産党については最近はそうでもなくなってきつつあるといわねばならないが)。彼らの票が激減してもそれは不正選挙のせいではなく、あくまでも彼らの政治姿勢の問題であるというしかない(とくにこの時期の共産党は自民党よりも民主党など他の野党を批判することに力を入れていたのだから、ある意味嫌われて当然である)。この「不人気さ」の原因はいろいろとあるだろうし、それこそが「野党再生」「安倍政権退陣」のカギを握っていることは間違いない。だが、そういう考え方の出発点に立つためには、このような「陰謀論」で自分たちを慰めていては絶対にだめだろう。
僕はこの手の論議には懐疑的というか、まったくお話にならないと思っている。たとえ、安倍政権に反対し、安保法案に反対し平和を願っているとしても、こういう「陰謀論」に与する人は信用できない。というか、まともに論議ができない。論議ができないで「正義」を掲げる人は基本的に「カルト」と同じである。「IS」や「アルカイダ」を批難しながら、こういう人たちを批判しないのは論理矛盾であると思う。
といいながら、このブログを引用したのは、掲げられている資料が言っていることを完全に裏切っているからである。
この人がいいたいことは単純で、「2000年の総選挙と2014年を比べると、与党票はほとんど変わらないのに野党票だけが700万票減っている。これが不正選挙の結果だ」というものである。
ところが、この人の分析には決定的な誤りがある。それは「投票率の推移」というものをまるで無視していることだ。投票率に触れていないわけではない。しかしそれは過去の投票率が掲載されいているHPのアドレスを示した後、「だいたい7割で投票率は推移している」という勝手な断定で終わっている。ところがそれは全く事実と異なる。
衆議院選挙で7割以上の投票率であったのは1990年の「消費税解散」以降一度もない。最も近かったのは2009年の69・1%でこのとき民主党は大勝利して政権についた。これに対して文章に出てくる2000年と2014年を比較すると投票率は62%台から52%へと10%も落ちている。こういう重要なことがまったく無視されいるのである。
与党の得票が変わらずにいるのだから、「消えた野党票の700万票」はこの「10%」であったと考えるのが普通である。ところがそうはならないらしい。
僕にはこの投票率推移と野党票の減少は非常に納得のいくものに思える。また同時に野党票の減少の中でも社民党と共産党の目減りがひどく、両者で500万票近くがなくなってしまったというのもよくわかる。両者とも、「かたくな」であることでは人後に落ちない政党だ(共産党については最近はそうでもなくなってきつつあるといわねばならないが)。彼らの票が激減してもそれは不正選挙のせいではなく、あくまでも彼らの政治姿勢の問題であるというしかない(とくにこの時期の共産党は自民党よりも民主党など他の野党を批判することに力を入れていたのだから、ある意味嫌われて当然である)。この「不人気さ」の原因はいろいろとあるだろうし、それこそが「野党再生」「安倍政権退陣」のカギを握っていることは間違いない。だが、そういう考え方の出発点に立つためには、このような「陰謀論」で自分たちを慰めていては絶対にだめだろう。
「陰謀論」がいけないのは、それを口に出すことによって、すべての「悪いこと」の背後には「誰か」の「陰謀」があり、自分たちは決して「悪いことはしていない=間違っていない」という思考に陥ることにある。逆に言うと自分たちは「絶対的に正義」であり、どこか間違っているところがあるかもしれないと考える必要を認めないという独善的思考が「陰謀論」を呼び寄せるのである。そして、僕にはその度合いの濃淡こそあれ、この種の独善性から脱却できないところに野党が得票を回復できない(伸びる必要なんてない、回復しさえすれば与党に勝てることをこのブログは証明している)理由はあると思う。
あれこれ言われるだろうから先回りして言うが、それでも僕は野党に入れる。自公、おおさか維新、日本のこころ、幸福実現党などには絶対に入れないし一人でも落ちてほしいと思っている。しかし、「消去法」でしか野党を選択できないという状況は如何ともしがたいものがある。このことを野党のリーダーたちに判ってもらえる日は来るのだろうか。