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memorias pasadas

la vida libre

僕らのようにボリビアで生活する外国人にとって最も厄介なもの。

それは、

ブロケオ

…はて?

と思われた方も多いと思います。

何が困るかって、このブロケオが発生すると

行きたい場所にたどり着けない

ある場所から外に出れない


このブロケオが何かというと、日々ボリビアの至る所で発生している道路封鎖を指します。

その手法は、主要道路に座り込み、あるいは障害物(この障害物もバス、車、岩、ドラム缶など色々)を設置し交通を麻痺させるというものです。

Tupizaのブロケオ
↑先日Tupizaに出張した際に発生したブロケオの様子

では、何のためにボリビア人はブロケオをするのか?

主な理由は国政、市政に対する不満や労働組合の待遇改善などを求めて一般市民が起こす一種のストライキあるいはデモンストレーションとも言えます。

この一般市民による行為で迷惑を被るのも一般市民。

ですが、予定にきっちりとしている僕ら日本人にとっては困りもの。

例えば、僕が経験した中では航空券を予約していたのに空港に到着できずに(航空機は待ってくれない)チケットを無駄にしたことがあります。

バスに1日缶詰にされたなんて話も聞きます。

このブロケオですが、多くの場合事前に

「おい、明日からブロケオやるからな!」

と前日までに地方公共団体に宣告されることが多く、期間限定の道路封鎖となるため警察も何もしません。

ただし、突発的なものや長期に渡る場合には軍や警察が介入することもあり、催涙弾や火炎瓶を用いた衝突が起こることも。

僕の任地コチャバンバでも、つい最近まで半年近く大学生によるブロケオとデモが続いていました。

これにハンガーストライキが加わると、事態はさらに悪化。

半年前ポトシ市民によって行われた2ヶ月にわたるハンガーストライキでは、食べるものが手に入らず大変だったそうです。

年単位でブロケオの数は減少傾向にあるものの、この国の人々が政治側に何かを訴えかける主要な手法であり、まだまだ国の様々なシステムが脆弱であることを示唆しています。

でも…

実際はブロケオやってる当事者がかなり不真面目だったりします。

路上でBBQをし始める者、人が集まるのに乗じて路上販売をする者、酒を飲んでいる者、様々です。

基本的に旅行者や外国人は、近づかぬが正解です。

過激になると暴力的行為が発生することもあるので…

それにしてもこれ、本当に迷惑なんですむっ