ひな祭り(3日)、啓蟄(5日)、彼岸入り(17日)、春分(20日)、彼岸明け(23日)、4月へと、卒業・入学・就職など新しい門出のイベントが続く時季であるが、縮小せざるを得ない事態が続いたままである。
気象庁は、この冬は東・西日本で記録的な暖冬であったと報じている。(昨年12月~2月) 3月に入って9日は東京で4月下旬並みの20℃を超える暖かさで、その後、春分までに同じような日和が何日かあった。桜の開花は、みぞれ/雪の降る14日、東京管区気象台の職員が靖国神社のソメイヨシノ標本木に5輪以上の開花を確認して、今までの最早記録となった。一方、鹿児島県では寒さ不足のために開花は30日になるという。また、春一番は立春から春分の間にその年に初めて吹く南寄りの強風(8m/s)と定義されているが、19日にやっと吹くなど異例ずくめで、黄砂の飛来も今年は例年より早いように思う。
1月に入ってから小・大寒、立春、お彼岸へと移ろう季節感が狂ってしまうような暖冬で夏の気温はどうなるのか、台風の発生頻度や規模はどうか先行きが不安である。
今回のウィルス感染問題で、官・学・産の意思統一された重点志向の初動対策が遅れた点は否めない。中国を中心に重症急性呼吸器症候群(SARS、02~03年)が拡がった当時に比べて、政治・経済・文化等に絡む人の移動量・範囲が膨大になっていることに対する認識、それが感染に及ぼす影響やリスク評価が甘かったと言わざるを得ない。
首相・厚労相・東京都知事などのメッセージからは、何が何でも国民の命を守るという気迫・決意が感じられないなか、若い北海道・大阪府知事の言動に救いを感じた。また、神奈川県知事は、ダイヤモンド・プリンセスの感染者の搬送先探しや振り分け・搬送を積極的に担った。今後もこのような若手に期待したい。
オリンピックの延期がようやく決まり、対新型コロナ長期戦の様相を呈してきた。ワクチンが開発されるまで、免疫力をいかに維持/強化するかが重要である。手洗いや3要件回避のみでなく、免疫力の視点からの啓発や個々に実践可能で具体的な有効策の情報提供も必須であると思う。
「地域運営学校だより」という広報が3か月ごとに近隣の小学校から配布されるが、3月のそれには「一人ひとりができる新型コロナウィルス感染症対策(厚生労働省より)」として3つ挙げられている。①手洗い、②普段の健康管理:普段から、十分な睡眠とバランスの良い食事を心がけ、免疫力を高めておきましょう、③適度な湿度を保つ、とある。
私たちも、ことの大小にかかわらず常に実態把握と現状分析をして先を読みつつ、先手々々で行動・対策しなければならないとあらためて思う。
散歩道の花