♯0036 【kubotan-24】:接続詞の使い方は難しい!? (2018.02.05) | コトバあれこれ

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子ども作文教室、子ども国語教育学会の関係者による
投稿記事ブログです。

 

       接続詞の使い方は意外にも大変!

 

●日本語の中で、「接続詞はどういうコトバか」と問われると、

多くの人は普段ほとんど意識していないような気がします。

なぜなら、接続詞は「文と文をつなぐコトバ」で、それは鎖の

ような働きをしていると理解されているに過ぎないからです。

 

       

             しかも、……でも、何て言おうかしら?)

 

●しかし、辞書によるとこの接続詞は単語や・連語・節または

文を接続する言葉で、多くの人は学校時代に、順接の「そして」

や逆説の「しかし」というのを習った記憶があるというものです。

 

        

        (そして、…、そして、えーと、…、あのー)

 

●人はコトバに詰まると、「そして」を連発しがちですが、会話

の中で、これが「えーと」と一緒になると、聞き手の方が次第に

落着きがなくなってくるようです。

 

●さて、この接続詞は実に多くの種類があって、その意味も

使い方もいろいろ様々で、時にどれがいいのか迷ってしまい

そうです。いま、「接続詞の種類」と「その機能」を分類すると

次のようになります。

 

<接続詞の分類>

①  論理の接続性

   ・「順接の接続詞」…「だから」系、「それなら」系

  ・「逆接の接続詞」…「しかし」系 、「ところが」系

②  整理の接続詞

   ・「並列の接続詞」…「そして」系、「それに」系、「かつ」系

  ・「対比の接続詞」…「一方」系 、「または」系

  ・「列挙の接続詞」…「第一に」系、「最後に」系、「まず」系 

③  理解の接続詞

・「換言の接続詞」…「つまり」系、「むしろ」系

  ・「例示の接続詞」…「たとえば」系、「とくに」系

  ・「補足の接続詞」…「なぜなら」系、「ただし」系

④  展開の接続詞

   ・「転換の接続詞」…「さて」系 、「では」系

  ・「結論の接続詞」…「このように」系、「とにかく」系

 

<機能的な使い方の分類>

①  連続関係を表示する。         

        のために、そこで

②  文脈のつながりをなめらかにする。    

        しかし         

③  重要な情報に焦点を絞る。      

        このように、 すると

④  読み手の合意をとらせる。      

       それで 

⑤  接続の範囲を限定する。       

       あるいは、 例えば、 要するに、一方、

       ところが、しかし、また、更に

⑥  文章の構造を理解する。 

      このように、要するに、従って, 例えば、具体的に、

      なぜなら、 まず~、次に、第一に、第二に、更に~ 

 

    <参考資料>石黒 圭著『文章は接続詞で決まる』より引用

 

●どうでしょうか。これらの全ての接続詞の「~系」の意味と

使わけは、なかなか簡単にできないかも知れません。そこで、

次回はいくつかの接続詞について、その使い方について考

えてみたいと思います。

 

次回に続きます。

 

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