ホントはどどっちなの!?
●ある日、おじいさんとおばあさんに来客がありましたが、
その人がもうおいとましよう(帰ろう)としています。
(急ぎますので!)
●すると、二人はさかんに引き止めようとしますが、お客は
何度も辞退(断ろうと)します。ところが、コボちゃんは、その
全く逆の応対をしています。
(さようなら!)
●コボちゃんは、「さようなら」と言って、お客さんが早く帰って
くれることを願っているのです。これは、第64話にありますが、
どういう内容か見てみましょう。
<第64話の内容> *おじいさんとおばあさんは、お客さんが帰ろう とすると、さかんに引き止めようとします。
おばあさん:あら! もうお帰りですの? コボちゃん:さようなら おばあさん:もうちょっと ごゆっくり して いけば よろしいのに お客さん:ちょっと 用ができまして コボちゃん:また おいでください おばあさん:せっかく お茶入れましたのに お客さん:イヤ 急ぎますんで… コボちゃん:では
*台所には、ケーキセットっと魔法ビンがおいて あります。 |
●コボちゃんは、お客さんに対して「さようなら」「またおいで
ください」「では」というコトバを連発します。特に、2番目のは
丁寧な表現ですが、実は「早くお帰りください」ということで、
全く逆の意味になります。
●これは、建て前はあくまで丁寧な挨拶ですが、本音では
早くこの場を去ってほしいと願っていることになります。世間
ではよく見られ、日本は「本音」と「建て前」の社会とまで称
される所以(ゆえん)です。
●実は、コボちゃんは、お客さんの食べなかったケーキが
食べたかったので、コトバの意味する建て前を逆手に取って
挨拶しているわけで、それは4コマ目の「落ち」をみればよく
理解できますね。
(お目当てのケーキセット!)
M.K 記 (2018.01.22)
次回に続きます。