#0027 No.19  回覧板で鼻をかんだおじいさん (2018.01.15) | コトバあれこれ

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子ども作文教室、子ども国語教育学会の関係者による
投稿記事ブログです。

           鼻をかんだ紙が回覧板とは!

 

●ある日、おじいさんは大きなくしゃみをして、慌ててハナ紙を

欲しがったので、コボちゃんは近くにあった紙をそのままおじい

さんに渡しました。

        

                (ハックション!)

 

●コボチャンは、気転を利かして紙を渡したつもりが、実はこれ

が後になって、大変な出来事に発展してしまうとは、だれも想像

できませんでした。

 

         

             (カミ カミ…!!)

 

●コボちゃんからもらった紙を見もしないで、おじいさんは鼻を

かみますが、後で困ることになりますさあ、一体どんな事件に

なったのでしょうか。この話は第24話にありますので、それを

見てみましょう。

 

  <第24話の内容>

    *おじいさんは大声でクシャミをしました。

  おじいさん:カミ カミ

    *コボちゃんは、近くにあった紙を渡しま

        した。

  おじいさん:「チーン」を鼻をかみまました。

    *隣の内に、鼻をかんだ回覧板を持ち、  

       ママ、おじいさん、コボちゃんが謝りに

    いきました。

 

 ●この話には、吹き出しの部分にセリフはほとんどないため、

内容の理解できない子どもがときどきいます。さらに回覧板は

漢字で書いてあるので、低学年の子どもには少し難しいかも

知れません、

 

        

            (回覧板ですよー!)

 

 ●最後の四コマ目に、家族がそろって隣の家に謝りにいって

 いることで、おじいさんの鼻をかんだ紙が大切なものだと、初

めてわかる仕掛けになっています。

 

       

         (どうもすみませんでした…)

   

●隣りにどんな人が住んでいるか分からない居住地域では、

こういう事件は起こらないでしょう。ただ、コミュニケーション

のない場所では、回覧板という古い伝達方式は、次第に姿を

消していくのかも知れませんね。

 

M.K 記 (2018.01.15)         

 

次回に続きます。