◇冬至(12 月22 日)から20 日が過ぎて、世の中がずいぶん明るく
なったと感じる。
冬至の頃は、陽が南東の方から低い角度で昇り、そのまま南西に
沈むため、万物の影が長く伸び、雲一つない晴天の正午であっても、
地上では一瞬黄昏時かと錯覚することがある。
南の方向に歩いたり、車を走らせるととてもまぶしい。海にいると、
太陽の低さをより実感できる。冬至の海は穏やかで、恒例の正月
2 日の初乗りも温暖な海象に恵まれた。
2017 年12 月23 日 正午 江の島沖
◇すでに小寒に入って寒気厳しく、七草そして今日は鏡開き。
日に日に陽は高く急速に日が長くなりつつある。大寒を間も
なく迎えるなか、早春の気配さえも感じるようになった。
立春も近い。
◇地球規模で気候は大きく変わりつつある。日本においては、
近海の海水温の異常な上昇、寒気の北極振動、ラニーニャ、
偏西風の蛇行などがある。これらは今に始まった現象ばかり
ではないが、それらの変化の影響がかけ合わさって、これま
でに身にしみついている経験値から大きく外れることが多く
なった。
三寒四温というかつての典型的な冬型の天候パターンの崩れ、
日本海側の日常的豪雪、太平洋側の連続的な晴天と乾燥続き、
台風の巨大化、・・・。
◇日本においては古来、雪・月・花という四季の移りの折々を
表現する言葉がある。また、季節の言葉とは趣は異なるが、
季節感と深く結びついたイベントがある。
たとえば、12 月の「ノーベル賞授賞式」、正月2 日、3日の
「箱根駅伝」などである。2017 年は、ノーベル文学賞と平和
賞で日本ゆかりのイシグロ氏、サーロー氏による受賞式の講演、
第94 回箱根駅伝では、往路・復路の各大学の接戦にそれぞれ
感銘を受けた。
これからも二十四節気の季節の言葉に関連して実感し、心に
想うことなどを書いていきたい。
2018 年 正月2 日 初乗り
2018.1.11 R N 記