THE WALKING ALIVE | エキセントリックギャラクシーハードボイルドロマンス         

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〜文学、お笑い、オートバイを愛する気高く孤独な三十路独身男の魂の軌跡〜 by久留米の爪切り



ラー油が鮮やかなグラデーションを描くスープに、ニラ、もやし、ミンチ肉が小高い丘を作り、頂上にはカイワレが寝そべるように寄りかかっている。丘の周囲に、黒と白の胡麻、葱が浮かんでいた。


その美しい見た目、立ち上がる香ばしい胡麻の風味、年輪が数えられそうな木製のカウンターテーブルにそれが配膳された時点で、僕は気付いてしまった。既に、食べる前に決定していた。


それは間違いなく、うまい、ということに。「薬膳担々麺」700円である。

僕は、まずスープを飲んでみた。意外とさらっとした口当たりだ。ざらざらした擂り胡麻スープとは全く違っている。ほんの少しだけ辛い。メニュー表に書いてある通り、ピリ辛!だ。麺は中細で、ほどほどに縮れている。きちんとほぐれているので、気持ちよく啜れる。もやしが口内でシャクシャクと音を立てた。底に沈殿した甘いミンチ肉を一箇所に集め、スープで一緒に飲み干す。腹がじんわりと熱を持ち始める。貼り紙を読めば、クミンやらなんやら、兎に角、担々麺には健康に良い物、成分が多岐にわたって詰め込まれているらしい。きっと腹の熱さは健康への架け橋に違いない。



絶品な担々麺を味わえる「陽華楼」さんへは、JR博多駅からなら博多口を出て、徒歩数分で辿り着ける。住所は博多区博多駅前3-7-3 皐月マンション1Fだ。


当然だけど、道は海を除けば、どこまでも続いているので、西鉄薬院駅から(実際に僕はその駅から歩き、所要時間は二十分ちょっとだった)、のこのこ歩いて行ってもいいし、もっと足を鍛えたい人は久留米駅から歩いてもいい。大牟田からでもいい。それは個人の自由意志に委ねられている。


疲労困憊しても大丈夫だ。そこに「薬膳担々麺」があるから。まあ「殺人担々麺」という些か剣呑な響きのメニューもあるのだけれども。

陽華楼担々麺 / 博多駅祇園駅
昼総合点★★★★ 4.0