こんにちは、コニールです。

私たち初期研修医は地域医療で1か月の研修が厚生労働省によって義務付けられています
私の病院の場合は、北海道の病院での研修か、病院のある●●区の医師会の先生方にお世話になるか、を選べます病院 私は後者を選んだので、今月は●●区の健診センターや開業医さんのところを1か月回っています。


そのある日、私はとある快活な先生の外来に陪席していました。この時期ですから予防接種の患者さんは多く、そのたびに私に色々と教えてくださる素晴らしい先生です(´∀`) そんな中、子供に対するインフルエンザの予防接種に対してどことなく不信感をいだいてるお母様がいらっしゃいました。そのお母様も
「副作用が出るとか、最近あまり打たない人もいるとかきいて、、、あせる
と、自分の言っていることがあまり科学的でないということを自覚されているようで、やや言葉を濁し気味。一方の医師のほうもその時点でやや引き気味。
結局、医師の説明を聞いても、義務付けられている定期予防接種だけうって、任意のインフルエンザは打たずに帰宅されました。

予防接種に対して不信感がある方がいる、というのはこれまでの講義や教科書で知ってはいましたが、リアルで拝見したことはこの一年半で初めてビックリマーク ショックでした(・・;)


予防接種、ひいては医療不信が如実に感じられたこと
それに対して医師がやや諦めを見せており、少なからぬ患者さんが同様のことをおっしゃっているのだろうと推察されたこと
その結果として、何の罪もない子供が不利益を被ったこと
予防接種に熱心な医師ですら、患者(今回の場合は患者の親)を教育・啓発する熱意を失いかけているように見えたこと
いわんや私の努力では如何ともしがたい乖離が、医学的な事実と、上記のような患者さんの認識の間には存在すること

それらに打ちのめされた気がしますダウン


正しい知識を持っているだけでは、実際に救命することにはつながらない、ということを再認識しました。
そして、それを克服するモチベーションを維持することは困難であるということも。